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メグをシャワーに行かせた俺は、こんな風に思っていた。
メグは……エンジェルだ……。
エンジェルは、きっとメグの中にいる。
俺は、そう考えることにした。
もちろん、そんなことはメグには言わない。
そして、きっと……俺は少しずつ……エンジェルのことを忘れてしまうだろう。
それは、それで良いんだ。
俺は、メグを愛していく。
そう決めたから……。
さっきまで着ていた、汗ばんだ服をメグは着られないだろう。
だから、俺はメグのために俺の服を用意した。
Tシャツとショートパンツ。
まぁ、とりあえずはそれで外に出ても大丈夫そうな格好になる。
もちろん、ちょっと大きいけど……。
もちろん、女性物の下着なんて俺は持っていない。
でも、さっきメグはコンビニで買って来たようだった。
しばらくすると、メグがバスルームから出て来た。
胸を恥ずかしそうに隠すメグの姿に、俺はドキッとする。
ノーブラ……なの、か……?
メグは恥ずかしそうに、俺を見てはにかむ。
ちょっといたずらっぽいその笑顔は、エンジェルに良く似ていた。
俺はメグのそばまでゆっくりと歩く。
「お兄ちゃん……好き……」
そう言って俯いたメグを、俺はギュッと抱き締めた。