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「メグ……!?」



俺は、急いで振り返る。



そこには……コンビニの袋を下げたメグが、驚いた顔で立っていた。


その額には、うっすらと汗をかいている。



良かった……ちゃんと居てくれて……。



俺は、無意識にメグのそばまで駆け寄った。



「ど、どうしたのお兄ちゃん……?」


「どうしたじゃないよ! メグ……君が、どこかに消えたんじゃないかと思って心配だったんだ……」


「ゴメンなさい……でも、どこにも行かないよ! だって、あたし……お兄ちゃんのことが……」



そう言って、メグは恥ずかしそうに顔を背ける。



メグ……。



俺は、メグを強く抱き締める。



「お、お兄ちゃん!? ダメだよ……メグ、汗かいてるから……」


「良いんだ……汗かいてるメグが好きだ! 大好きだ!」


「……お兄ちゃん……」



メグが、俺の目をじっと見つめている。



その瞳は、明らかに以前のメグとは違う。



優しくて……キレイな瞳だった。



俺は……この現実を生きるべきなんだよな……。


そうだよな、エンジェル……。



俺は、優しくメグの唇を奪う。



メグは、コンビニの袋を床に落として……。


そして、俺の背中にゆっくりと手を回したんだ。