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あれから、何度目のクリスマスだろう?
俺のそばにはメグが居る。
そして、可愛い小さな娘も……。
あれから、ずっと俺はメグと一緒に暮らしている。
メグとの暮らしは、特に何の問題もなく……落ち着いた、穏やかな毎日だった。
そして……数年経って、俺はメグと結婚した。
下北沢を離れて、砧で俺たちは暮らし始めた。
俺は、とても幸せだった。
小さな不安や心配事は、もちろん色々とある。
でも、それは……それこそだって、幸せなことに思えた。
俺は、メグを愛している。
そして、娘のユウキも……。
何の不安もないと言えば、それは嘘になるけど……。
それでも俺は、幸せだった。
あの頃の俺は、生きる意味なんてないと思っていた。
だけど、今は……。
メグやユウキのために、俺は生きている。
そして、それこそが俺の生きる意味なんだって思えていた。
だけど……。
俺は、ずっとエンジェルのことが忘れられなかった。
いまでもエンジェルは、俺の心の中に居る。
ずっと……。