しかし、この子は……綺麗だ……。

もし以前に、俺がルリちゃんに会っていたとしたら……。

俺は、絶対に忘れることなんてないだろう。


それほどにルリちゃんは美しい。

そう、これまでに見たこともないほどに……。


「あの……本当に、アキトさんではないんですね……そうですか……」


ルリちゃんは納得いかない顔で、それでもそう言った。


俺は、さっきまでとは違う微妙な気持ちでルリちゃんを見ている。

綺麗だし、仲良くなりたい。

でも、な……。


「あの……もしよろしければ、連絡先を教えていただいても良いですか?」

「あ、ぁあ……べ、別にいいけど……」


ルリちゃんは、注文を取る伝票の裏にボールペンで何かを書き始めた。


「これ、わたしの連絡先です。ケータイ番号とメアド……」

「あ、あぁ……連絡すれば良いの?」

「はい。今、お願いします」

「えっ? いま?」

「そう、今すぐ……」