「ほら起きて」
母の声だった。
いくらか明るいのは天気が晴れのせいだろ
う。
「おはよう」
半開きの目に映ったのはピンクの壁だった。
「ピンク?」
「何壁にしゃべってるのよ?」
玄関から声がした。母じゃない声だ。
「じゃあ、私行
くから。連絡しといたから、ちゃんと学校行くのよ。」
そして姉は家を出た。
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小さな座卓に用意してあったアンパンを食べて家を出た。
「こっちが家だ
から・・・」
プリントされた地図は目印が少なくて何度も見てしまう。
「!!」
その時頭から星が飛んだ。
激痛と共に視界が戻ると道路には女の子がしゃがんで
いた。
「ご、ごめん。大丈夫?」
そして転がっていた眼鏡を拾って手渡した。
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彼女はしばらく僕が渡した眼鏡を見ていた。
「大丈夫?」
声をかけると彼
女の頬が赤くなる。
「ご、ごめんなさい」
制服のスカートをはたきながら立ち上がる。
「追いかけられてて私」
「え?」
そして向こうから歩いてくる女の子3人
の方を見た。
「それじゃ」
視線を戻した時、もうそこに彼女の姿はなかった。
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「お姉さんいくつなんだ?」
職員室で担任だという教師は普通のおじさん
に見えた。
「はぁ」
「しっかりしてるよな」
そうだ。姉貴?そもそも・・・。頭が重い。
「大丈夫か?」
教師が心配そうな顔をして見つめている。
「仕方ないよ
な、あんな事があったんだからな。」
微かに白黒のような記憶が残っていた。
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