140novel(1/29-2014/2/6「あかずきん」他 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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それが赤いのに気付いたのは少女ひとりのようだった。
鳥も怖がって地面 で震えているのに。
「なんで震えてるの?」男の子が少女を見て母親に聞いた。
母親は少女に冷たい視線を投げ子供の手をつかんだ。
「見て」
少女は立ち上がり 指差した。
「空が赤いの」
でも誰もそれを見なかった。
雨が降るまでは。


1/29 Un ciel rouge

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土と草と花と。
本当の匂いはぜんぶ奪われていた。
ただアスファルトの匂いだけが地面を覆っている。
私はそこに横になった。
やっと見つけたシロの体の横に。
「シロ」
呼んでみると耳が少し動いた気がした。
アスファルトの乾いた匂いに錆びた匂いが混じっていた。
シロの血は染み込んで土まで降りて行く。



1/31 臥せる

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お姉ちゃんのアドバイスはいつもテキカクだった。

「二人きりになれる チャンスなんて滅多にないんだから逃がしちゃだめ」

大丈夫。しっかり網の中に捕まえたんだから。

「カッコいい男には彼女いないはずないんだから」

うん。わ かってる。でも。

「好きな人って誰?私の知ってる人?」


だから言えなかった。




2/5  告白

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「ついて来なさい」
母はそう言って私にコートとマフラーと手袋を渡し た。
ぜんぶ赤色の。
赤ずきんちゃんみたいって鏡を見て少しウキウキした。

「早く!」
玄関から怒った声がする。

外に出ると母は無言で冷たい風の音だけが騒い でいた。

「どこへ行くの?」
返事はない。
そして森に入ると雪が降り出した。


2/6 あかずきん