そこには風船が溢れていたよ。
赤、青、黄色、緑、すっごく色んな色をした風船たちは
その建物に入って行く。
毎朝、決まった時間に。
その建物には、色んな針が落ちているんだ。
その針を避けきれずに割れてしまう風船もある
建物の中で、しぼんでしまう風船もある
でも
君は空高く飛びたかったはずだよ。
君にとっては、今はその建物が全てみたいに思えるかもしれない
けれど、世界はもっと、ずっと広いよ
その事を忘れないでね。
(3/22 140novelへの投稿に加筆)
ぼくは、何の為に生まれたんだろう?
誰かに必要とされるんだろうか?
雪が溶けた。
ぼくは皆の制止を聞かず外へ出た。
「春だ!!」
まさかそれがぼくの最後の言葉になるなんて。
次の瞬間、ぼくはこの世から消え去った。
彼の血となり肉となったのだ。
そう、彼、鷹にはぼくという餌が必要だったんだ。
(3/25 140novelへの投稿に加筆)
君は何故、僕の気持ちがわかるの?
嬉しい時、君を見ると君は微笑んでいる。
悲しい時、君は泣きそうだね。
そして君は僕を見る。
何故?何故君はずっと僕を見ているの?
僕のことが好きなの?
僕が手を振ると君も手を振る。
「何やってるの?」お母さんの声だ。
「いい加減、鏡で遊ぶのはやめなさい」
(3/26 140novelへの投稿に加筆)
あなたが私を家に連れてきた日、
あなたは私をうっとりと何時間も見つめていたわ。
そしてあなたは私の写真を撮ってくれた。
私の微笑がわかるかな?
「よかったわね」
あなたが私のそばを離れた後、話しかけられたの。
「ずっと大事にしてくれるよ。」
・・私は、あなたにもらわれて、よかった。
(3/27 140novelへの投稿)
目が覚めると、今日も見知らぬ部屋。
薄汚れた白だったカーテン、男はベッドで寝ている。
私は何日ここにいるんだろう?
男の部屋は散らかっている。
丸めたティッシュが床に落ち、
テーブルには箸の刺さった食いかけのカップ麺。
勘弁して欲しい。
ああ、早く帰りたい。。
・・・7泊8日、それが私の契約だ。
(3/28 140novelへの投稿)
いつのまにか、私のポケットには虫が住みついたの
いつからかわからない
気がつくとそれは、たまにポケットから顔を出す。
そのたびに必死でそいつをポケットに押し込んできた
私はこの虫が嫌い
でも、いつかこれに負けてしまうかもしれない
それが怖いの
負けないためにはどうしたらいいですか?
[3/29 140novelへの投稿一部加筆)
暗い、何も見えない、ぼくは目隠しされてるのか?
ここはどこだ?
・・・あぁ、思い出した。
昨日の夜、ぼくは黒い袋に入れられ、ここへ連れてこられたんだ。
・・・ビリ・・誰かが袋を開けた。
そしてぼくをつかみ外に出した。
もう1人いるみたいだ。
ぼくをつかんだ男は、言った。
「先に読んでいいよ」
([3/29 140novelへの投稿一部加筆訂正)
声にならない声がした後、私には血がいっぱい付いていた。
ポタポタと、血は私の体から滴り落ちていく。
男は震える手で私の体を丁寧に拭いた・・・・。
私はこんな事の為に生まれたんじゃない。
温かい家庭、幸せな料理を作る事を夢見ていたのに。
・・・そして男は私を捨てた。
(3/29 23:59 140novelへの投稿)
ようやく治ってきた傷は、
瘡蓋になると、なんでこんなに痒いんだ。
そして私はひっ掻いてしまい、また瘡蓋はやぶれる。
あいつと別れて半年が経った。
その心の傷も瘡蓋と同じだ。
やっと治りかけたのに、なんでまた現れるの?
そして私はまた瘡蓋を破る。
傷跡が酷くなるのがわかっているのに。
(3/31 14:42 140novelへの投稿)