これ端的に申し上げますと、

繁殖は後からで良い、もしくはすぐ飼育したい、という人は吸着系。

すぐ飼えなくても良い、繁殖させたい、という人は栄養系です。

 

繁殖も飼育もバッチリな状態に必要なのは3つでして、

●亜硝酸が無いこと

●栄養があること(稚エビのエサになるインフゾリアが増殖しやすい)

●水温が18~27度であること

となってます。

 

吸着系ですと余計な栄養が入ってませんので亜硝酸はありません。

そのためすぐ飼育できます。

エサをあげすぎなければ排泄で少しずつアンモニアが増えて、追いかけるように

アンモニアを分解するバクテリアが増えてきますので、

バタバタとシュリンプがお星さまになることは少ないです。

問題は落ち着いてきた後でして、栄養が無いのでアンモニアや亜硝酸を分解する

バクテリアがすぐには増えません。

そのため、長期間不安定な水質をウロウロします。

そして栄養が無いため、インフゾリアがなかなか増えません。

インフゾリアは稚エビのエサなので、抱卵して孵化まではいけるものの

稚エビが1週間しないうちに見当たらなくなります。

栄養不足で脱皮不全でお星さまになってしまうのです。

 

では栄養系ではどうかといいますと、ソイルに栄養成分が含まれてますので

一気にアンモニア濃度が上がります。

そのため、栄養系のソイルをセットして即時にシュリンプを投入すると

弱っているシュリンプはお星さまになってしまうでしょう。

このままでは投入できません。

「じゃあ、栄養系は使えないじゃん。」

違うのです。アンモニア濃度が上がると、それを分解するバクテリアの活性が上がるので

吸着系のソイルを使用しているときよりずっと早くバクテリアが安定するのです。

とはいえ、1週間やそこらで分解しきれたり、安定したりするものではないので

落ち着くまで放置する期間が必要なのです。

そのため栄養系のソイルを使用した水槽は、フィルターのみで空回しする期間が必要なのです。

一回落ち着いたらもはや敵なし。

吸着系ソイルを使用した水槽より豊富な栄養を持ち、バクテリアも安定した水槽が出来上がります。

ではどのぐらい待つのか?

待つ人は…2、3か月待つようです…

待てないですよね…

いや私も待てなかったんですよ…

 

というわけで試したことがあったのです。

吸着系ソイルで立ち上げて、抱卵するシュリンプがでたら栄養系ソイルを足す。

これ今のところうまくいってまして、

稚エビが全然残らなかったブラックシャドーシュリンプとかもほとんど落ちずに育ってます。

フィルターはスポンジフィルターのみ、底面濾過もしてません。

水位が下がって吐出口からあんまり水が出てないまま1週間くらい放っておいても大丈夫でした。

シュリンプは育て慣れた人からすると「適当で大丈夫だよ、エビは意外と丈夫だから」と言います。

しかし初心者からすると「シュリンプがすぐに星になってしまう…水質や温度、pHが重要なんだ…」

と思ってしまいます。私もこないだまで後者でした。

最近は「一回立ち上がったら足し水と温度管理だけで十分、水換えなんてバクテリアバランス狂うのでしたくない」

と思ってます。