「音楽と青春」
この映画の後味は素晴らしく、見終わった後、本当に清々しい気持ちになれる。音楽と青春を見事に描ききった作品だ。

この映画には主人公に感情移入する人と、主人公の兄に感情移入する人に別れるのではないだろうか。
自分は後者であった。
青春のど真ん中にいる主人公に対して兄は挫折し、夢を追いかけることを諦めてしまっている。

兄が主人公に対して怒りを露わにする場面があるが、それは弟に対する嫉妬や自分自身への苛立ち、家族や将来の不安など複雑な感情が溢れて止められなくなったのだ。

兄は弟に夢を託す。その時のまるで自分の夢が叶ったかのような笑顔は忘れられない。彼は決して敗者ではない。

ライブのリハーサルで主人公の妄想の世界に入るシーンがある。
そこで流れる「Drive It Like You Stole It」という曲がとにかく良い!映像もコミカルでついニヤけてしまう。男に絡まれる主人公の恋人を、兄が助けるシーンがあるのだが、まるで昔の洋楽のミュージックビデオで、自分のお気に入りシーンである。

あの頃を思い出したい人も    

何者にもなれなかった人も


この映画を観てもう一度青春を体験してほしい。





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