専門学校生の頃

何時も学校から帰ると地元のオカの家に溜まっていた

 

ブリってバイオハザードやったり、ボキャブラのビデオ見たりしていた

あとは麻雀ばっかりしていた時期もある

CDラジカセでユニコーンを流しながら徹マン

二階の部屋

便所は一階にある

みんなしょんべんがめんどくさくて二階から家と家の脇にしていた

 

成人式の日もオカんちで徹マン

朝になって雪が積もっていた。

みんな一回かえって少し寝てから成人式に行った。

 

 

そんな成人式から少し経った5月頃の話

いつものようにオカんちで麻雀

でも、この日は平日で次の日も俺は学校があったので

徹マンは勘弁してもらって家に帰るつもりだったので、オカの弟に代わって貰い

暫くみんなの麻雀を観ていた。

 

後の三人のヨッチャン、オカ、タケは徹マンする気満々だった。

みんな中卒でぶらぶらしていた。

俺だけ高卒で専門学校に通っている優等生

 

窓を開けて何気なくタバコをふかしていると

細い路地にピカピカと光るライトが見えた

何度かピカピカ光る

何だろう?と思って2階から窓の外を眺めていたら今度は車のクラクションが聞こえた

「プップー」

控え目な感じだ。

だが、夜中12時を回った住宅街にはその控えめなクラクションが異様なほどに響いた。

 

俺は窓の外を見ながら皆に問いかけた

 

「知り合い?」

 

皆一度麻雀の手を止めて、窓の外を見る。

すると一台の小さい車がハイビームにしながら、更にクラクションを小さく鳴らした。

 

「いや、誰かんちとかんちがいしてんじゃないの?」

 

家主のオカは言った。

呑気なもんだった。

 

そうかと思いながらも、俺は少しだけ怖かったのでもう少しみんなの麻雀を観ていることにした。

 

多分みんな

「勘違いなんかじゃない」

とどこか危険な匂いを感じていたのか、場の空気が少しだけ緊張していた。

俺たちの感覚は当たっていた。

 

つづく