俺たちの勝手な行動でお別れとなったジュンコとマユミ
何故か凄くいい思い出になっている。
吊り橋効果だろうか?
みんなドキドキしたからだろうか?
前回でも書いたが
みんな初心だったからだろうか
たぶんそうだ。
何処か達成されていないから物語になって脳内に残る
だが、カズ君はマユミの家に入りびたりやっぱりヤッテいたし、カズ君なりに満足したんだと思う。
でも、今でも俺たちはこの話で何杯でも酒を飲める。
歳を重ねるにあたり、こういう思い出をたくさん作ることが人生を豊かにするのではないだろうか
そう思うことが多々ある。
思い出を語っているうちにどこか薄いと感じることがあった
中間部分の俺のエピソードを抜いていたのだ
正直、あまり書くようなことじゃないけど
「未達成」がいい物語になると自分で言っているのならば
ここを書かないと!と思う
なかなかすっぱいエピソードで恥ずかしいから・・・
背が大きく
がっちりめな体系
切れ長の目に整った鼻梁
一言で言って美人のジュンコ
自分とは絶対釣り合いが取れないのは火を見るより明らか
ずんぐりむっくりのチビ
でも俺は言葉少ないジュンコに何度か連絡を取った
付き合いたいとは思っていなかった
一回くらいやりたいと思っていたからだ
でも、連絡を取っているうちに凄く可愛らしい部分を見てしまう。
みんなの前で見せない、ジュンコの
「ジュン。」「コ。」の部分
心がグラグラしている頃
意を決して誘ってみた
「二人でのもうよ」
意外と二つ返事で
「いいよ。どこで?」
と返事が返ってきた。
恥ずかしながらもうすでにギン立ちだった。
千葉の奥地に住んでいるジュンコを錦糸町へ呼び出した。
二人で肩を並べてピア錦糸町のアーケードをくぐる
「村さ来」に入る
いつもの安居酒屋だ
レモンサワーを片手にいろんなことを話した。
この時も、ジュンコの初心な部分に触れ俺はときめいてさえいた。
なぜか、ぎゅっとしたかった。いや、されたかった。
でも俺はこういう感情を伝えるのがへたくそで、こちらも初心な心が駄々洩れだったのだ
幸いDTではなかったのだが、いかんせん経験が乏しかった。
居酒屋を出た
ふらふら迷っているのはダサい
かといってホテルに行く金も無い
気が付いたら
丸井の裏に止めてある原付のケツにジュンコを乗せていた。
飲酒で原付二ケツ
穴の開いたマフラーからは下品な音が五月蠅かったが
夜風が気持ちよかった
後ろから腰をぎゅっと抱きしめられて幸せだった
俺は実家住まいだったが、行くところがないので
ジュンコを俺の部屋に泊めることにした。
実家の三階の俺の部屋
両親が寝静まったのを確認し、ジュンコと二人で抜きあし・・し差し足・・・
????
ジュンコが親父を踏んだ。
何故かリビングで寝ていた親父を踏んずけた。
やべ!とおもって、ダッシュで階段を上がり俺の部屋へ入った。
ハプニング続きだ
そんなこんなで長い夜が始まったのだが
いや、何も始まらなかったのだ
情けないことに
布団の中でもぞもぞする俺
じっとしているのか寝ているのか解らないジュンコ
何かが違う・・・
雰囲気よし
密着よし
勃起よし
あとは脱がせるだけなんだけど・・・
ブラジャーが脱がせられない
そう
未熟な俺はフロントホックなる物を知らなかったのだ。
それだけならいいのだが、ジュンコは何故か自分からは脱がない
多分、多分なのだが今考えると
このもぞもぞしている時間が長すぎて呆れたのだ。
夜が長かった
今までで一番長かったかもしれない
ちんちんが痛かった
翌朝
オヤジの車を拝借し成田まで送って行った
帰り道で、都会の女の子から呼ばれそのまま都会へ遊びに行った。
想いは遠く
千葉県の草の匂いと共に流れていった
fin