2000年代

 

俺は遊園地の仕事を辞めて東京へ帰ってきた。

 

東京へ帰ってきて、友達とルームシェアをしながら調布で暮らした。

 

 

おじいちゃんが死んでから、少しずつ親戚の様子も変わってきた。

 

先ず、おばあちゃんが「めまい」を訴えるようになった。

ところが病院に連れて行くと何でもない。

鬱が疑われたりしたが、特に何でもないので精神科の薬を飲みながら、1人で暮らしていた。

 

1人暮らしと言っても、自宅の1Fに会社があり、息子夫婦が日中はいるので安心と思っていたが、やはり寂しいようだった。

 

夜になると「めまい」を訴え、娘に電話を掛けた。

 

叔母さん家族が良く面倒を診ていた。

 

しかし

 

おばあちゃんは、精神のバランスが崩れ、性格までもがねじ曲がってしまったかのようになった。

 

あちらこちらの親戚にお世話になりながら、お世話になった人々の悪口を言いまくり「絶縁」とよく言っていた。

孫の俺でも関係なし。

そして、もっと酷くなると、記憶が入れ替わり、言ってもいないことを他人に吹聴するようになる。

 

A家族にお世話になっている時には

 

「B家族がお前らはバカだと言っていた」

 

 

B家族にお世話になっている時には

 

「A家族はお前らが嫌いだ」

 

こういうことが続きどんどんと家族間が疑心暗鬼になっていき、おばあちゃん自身も居場所を自分で失っていく。

 

 

それでも小さい頃から面倒をみてもらい、おこずかいを存分に貰っていた俺はおばあちゃんを信じ続けていた。

 

たまに家に様子を見に行った。

 

そんな時に、決定的な事が起きてしまった。