少し戻って1980年代-1990年代の話

 

 

家族の仲も良好で、おじいちゃんの家にはしょっちゅう集まっていた。

 

夏には夜店が家の前に並び、あの頃は「現金つかみ取り」が未だあった。

俺はめいっぱい手を広げて100円玉と500円玉を狙ってつかみ取った。

 

そして、大きな風呂に行く。

銭湯も目の前にあった。

入れ墨の入ったおっさんと肩を並べて激熱の風呂に浸かる。

 

 

いい時代だった。

 

そんな時

俺の家の仕事も順調で郊外に別荘を買おうとしていた

 

バブルは終わったが、未だ残り香は漂っていた。

 

うちの親父は初め

茨城あたりを狙っていて、家族でよく家を見に行った。

でもいい物件がなかなか無かった。

 

そこで実際に群馬の生まれ故郷に別荘を建てたおじいちゃんが、群馬の不動産屋を親父に紹介した。

 

おじいちゃんもうちの親父も浮かれていて、わきが甘かった。

 

 

ある日

早朝から家の電話が鳴った。

 

親父が話出して数秒で顔色が青くなった。

 

「不動産屋が夜逃げした」

 

親父はおじいちゃんと一緒にすぐさま群馬に向かった。

 

 

俺は小学生か中学生だったので詳しくは解らなかったが、その出来事だけは覚えている。

 

 

どうやら、群馬の土地(手に入る予定だった)と不動産屋には地元のヤクザがつめていて、素人では手出しできないという事で、弁護士を雇ったが結局、藪蛇になることを恐れて、手付金を諦めることにした。

 

手付打った金額は2000万円

 

2000万円を一瞬で失った。

 

おじいちゃんの面目も丸潰れ。

どういう落としどころで話が付いたかは解らなかった。

 

 

この事も後で家族の崩壊に大きく影響してくる。

 

その後間もなく

A家族がおじいちゃんの会社の営業所名目で独立し、家を建てたりしたので、色々と話が怪しくなっていくのだ。

 

この話があると少し見方が違ってくるのだ。

 

俺はこの頃はまだ中学生くらいで何も知らなかったが、後から事実と噂と嘘がどんどんと耳に入ってくることになる。