1960-1970年代

 

おじいちゃんの工場(コウバ)には二人の営業マンがいた。

 

俺の親父と叔父(母の妹の旦那)

 

 

 

 

職人が作った品物を配達して、次の注文を取ってくる。

 

2人は、おじいちゃんの人脈で色々な研究所に出入りしていた。

 

 

俺の親父は某大手会社の研究所に出入りしていた。

そこで顧客に自分が独立する話を耳打ちしていた。

 

つまり

これは裏切りだった。

 

なぜそうしたかというと

 

 

母の弟(叔父)に代替わりするタイミングで独立を申し出たが、おじいちゃんは突っぱねた。

 

これは当然

おじいちゃんの性格からすると当たり前だし、お客を持っていかれることが許せなかったのだ。

いくら娘の家族と言えど、持っていく顧客が太すぎた

 

 

親父は

家族が出来、子供が出来たことが後押しし、母の意向も大きく作用した。

母は元々おじいちゃんの手から逃れたいと考えていたので、親兄弟を大きく裏切ることになろうが構わないと考えていた。

 

 

僕に言わせれば

皆自分勝手なのだ。

 

そして、自分の人生を誰にも邪魔されたくないのだ。

 

悲しいのは

お金になる仕事がそこにあること。

 

 

この辺から少しずつ家族に亀裂が入っていくことに誰一人として気が付いていない。

 

 

 

何度話しても話は平行線であった。

 

親父は強硬手段に出た。

 

前述したように、一番太い客を担当していた為、そこの研究員さんに自分を売り込んだ。

 

そして、強引に独立

 

 

勿論母方の親兄弟からは絶縁された。

ただ、母の兄弟はその時はやや同情気味だった。

おじいちゃんの恐怖政治からみんな逃げたいという気持ちが強かった為だ。

 

この事を許さなかったおじいちゃんは、強い反撃に出た

 

妹が生まれたばかりの頃の話