馬鹿な僕は禁断の果実に手を出した。

 

前にも書いた、釣り堀、パターゴルフの金だ

 

この頃のアルバイトと協力して金を集めた。

会社が守ってくれたのも関わらず、恩をあだで返す行為だ。

でも、まだまだ20代前半の僕にはこんなことしかできなかった。

いや、もう自暴自棄になっていたしどうでも良かった。

 

でも、僕は一旦立ち止まって考えた。

考えた末その金を置いた。

 

一枚だけ封筒に入れ、封筒へ

「慰謝料」

と殴り書きをした。

 

色々と考えた末

どこまでも腐るつもりはなかった。

一枚だけ拝借して後の金は置いてきて見て見ぬふりをした。

 

あと、糞くだらない命令の30日間の禁酒も即破った。

なんで社会人で禁酒とか・・・・意味わからなIと思って、わざとゴルファーズロッジの自動販売機でビールを買って、皆が見えるところで呑んだ。

ビールを飲みほしたところで、ハリオを呼び出した。

 

 

「はい。慰謝料です。」

 

封筒の中身が薄すぎることに気が付いたハリオは言った

 

「慰謝料ってこういうものですか?」

 

 

「はい。こういうものだと思います」

 

 

金額を確認してハリオは絶句した。

 

「兄貴に聞いた感じの金額と違うのですが・・・・」

 

「金額の問題ですか?僕が今ある全財産でハリオさんへの償いを表しました。何なら通帳その他見せましょうか?」

 

 

「・・・・・」

 

ハリオは考え込んだ。

 

「納得いかなければ、その兄貴に相談して、内容証明でも何でも出してきてください。その場合私も全てその兄貴にお話しますし、それなりに出るとこ出ます。」

 

「わかりました・・・」

 

何が解ったのかは解らないが、僕はこれでこの場を去った。

今考えると滅茶苦茶な理論だが、追い詰められたら前に出るしかないのでこうなった。

 

どうしてもハリオを黙らせたかった。

 

でも、この件はあっさりとこれで終わった。