2000年

年も明け、新たなスタート。

2000年問題がこの頃騒がれていたが、大丈夫だったらしい。

 

僕はリフト係になった。

アイドルの仲間入りだ。

 

リフト係は、朝は6時に出勤し、リフトの点検をする。

山頂にはモービルで登っていく。

どんなに悪天候でも、雪が深くても気合で上がって、一通り点検してから動かす。

 

後はお客さんの乗り降りを安全に手助けする。

例えば、子供なんかは巻き込まれないように、後ろから乗せてやる。

足元がふらついている女性も同じ。

それ故のヒーローなのだ。

 

この時分かったのだが、リフト係の中でも、ずば抜けた接客をし、スノーボードも上手く、リーダー的存在の男子がいた。

それが、「桜井君」だった。

ホテルのレストラン係が好きになるわけだ。

お客様からのファンレターもほとんどこの桜井君宛て。激しいな桜井君。

 

あとは、乗り降りの時にコケないように、乗り場の降り場の地面をステージと呼ぶのだが、そこがほっとくと氷ってツルツルになるので、スノーダンプでならす作業や、機械の定期点検、あとはコケた時に緊急停止ボタンを押す係。などだ。

暇な時は、筋トレを兼ねて、半袖でひたすら雪かきをしていた。

 

 

リフトで働く人は

2割の地元の老人

3割の若者の男子

残りの5割はブラジル人だった。

 

やたらとブラジル人が多いなと思った。

でも、アルバイトの寮には姿が見えなかったので、

おかしいなと思って聞いてみると、小谷駅の近くにブラジル人だけの寮があるとのこと。

 

ゲレンデとかホテルの敷地意外に寮があった。

そこは、ホテルから下山したところ。

車で約30分-50分くらいのところだった。

 

そこに遊びに行くのはまだ先のことなのだが、そのエピソードは改めて書きます。

 

僕はリフトマンとしてかなり満喫していた。

 

今まで通り渡辺とも仲良く、他のアルバイトスタッフとも仲が良かったので、自分の部屋にはあまり帰らないで、アルバイト部屋で呑んでばかりいた。

 

アルバイトの寮は男子寮と女子寮があったのだが、1月になると関係が無くなっていた。

 

みんな手が早いもので、カップルが何組も出来、それぞれの寮の二段ベットをカーテンで仕切って、二人の空間として使っていた。

凄い状態だと思った。

 

ここで仲良くなった高橋さんという姉さんがいて、ホテルのレストランの女子を何人も紹介してくれた。

でも、付き合うとかじゃなく毎晩、男女まみれて酒を飲む、そして、新しいバイトが来ると誰かしらが、飲み会に連れてくるという、黄金の飲み会システムが出来上がり、社員ということを忘れ、素晴らしい毎日を送っていた。

 

そこには色々な人がいた。

 

金と女が大好きで、皆から金を借りて詐欺みたいなことばかりやっている先輩

たしか「中沢」という人だった。

 

にしても、山籠もりする人間の特徴として、「借金」という共通点がある。

借金を背負っていない人が珍しいくらいだ。

 

あとは男女関係が本当にぐちゃぐちゃだった。

面白いくらいに。

真面目に恋愛なんてしている人は痛い目を見る。

 

 

そんな中、究極の人物を見つけてしまった。