2018年5月公開

原作:柚木裕子

監督:白石和彌

 

原作が女性ということにはじめビックリ、ドッキリ、クリと・・(劇中での石橋蓮司のセリフ引用)

舞台は昭和63年の広島

ヤクザの抗争と警察というもろに漢の映画という感じ。「凶悪「」「日本で一番悪い奴ら」を撮っている白石監督なので、とても期待しながら観ました。結果最高でしたが。

原作者柚木裕子は「仁義なき戦い」の大ファンということでしたので納得。

 

今回もこの方

「三角締めで捕まえて」さんのブログを張っておきます

https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-12385243389.html

 

余談ですが、この方 ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルで紹介されるほどの映画好きです。

柔術やっているのかなぁ?

やってたら話してみたいなぁ

 

 

あらすじ

舞台は広島県呉原市(架空の都市)地場の「尾谷組」と新興勢力の「五十子組」系列の「加古村組」の抗争が勃発

ヤクザと癒着疑惑&人殺し疑惑まである大上刑事の元に配属となった新人刑事「日岡」が抗争に巻き込まれていく。

その裏で、日岡は大上の監視をして本部へ報告する役目だが…実は・・・

という只の暴力団の抗争の映画ではなく、警察の本当の姿とは、暴力団とはなど、人間模様のあり様をリアルに描いている。

*原作小説では初めから問題の「日誌」が出てきて、「仕掛け」がされている。最後に明らかになる仕掛けで、楽しめる。

 

系統としては、「日本で一番悪い奴ら」に似ていて、新米刑事が先輩の背中を見て、自分が初め「悪」だと思っていたことが覆り

成長していくという物語。

 

この映画が違うのは、広島抗争の事実を元にはしているが、新米刑事「日岡」ははじめ先輩の行動確認を命じられるが、実は警察内部の暗部を知ってしまうというところ。

悪に染まるというよりはより自分の思い描いている「正義」に近い形に向かっている。

その点では「日本で一番悪い奴ら」と同じマインドなのだが、覚醒するところで映画は終わる。

 

 

みどころ

今回は白石監督にしては珍しいことに、暴力団が出てくるのに「エロ」があまりないところ。

だがしかし・・・

死体の描写とか日本刀で切るシーンがリアル。

大上の水死体とか、最後の五十子会の組長(石橋蓮司)が切られるシーンがとてもリアル・・・・

水死体は見たこともないが、今まではこういう風に見せたのはあまりなかったかなと。

 

初めのシーン

拷問されている金融屋が豚の糞を食わされ、指を詰められるところから始まる。

ここで一気に「暴力映画」を期待している人には燃えるシーンじゃないかと思います。

 

 

役者

大上刑事が役所広司というところは正直半々で良かった。

役所広司さん本当にヤサグレタ演技が良いのですが、もっともっと本当にヤサグレタような俳優が良かったかも

そこ行くと、一ノ瀬は二枚目ヤクザだから江口洋介なんだけど、こちらももっと映画で観る不良性が出ている俳優が欲しかった。

二人とも、二枚目で渋みもあるのだが、ほかの映画ドラマで「いい人」というイメージが私にはこびりついている。

 

ソナチネ時代のビートたけしとか、竹内力とか、大物すぎるが・・・若い俳優だと柳楽優弥なんかいいかなと。

大上がピエール瀧でもよかった。。

とにかく、なんか出てくるだけで「怖い」みたいな人がよかった。

同じ理由で竹ノ内豊がヤクザ役っていうのは・・・ちょっと違う。

 

罰一女性の日岡を誘惑する薬屋の女性も、もう少しだけエロい女優がよかったな

 

 

そこ行くと

真木よう子もよかったし、やはり熟成した女性って魅力的

一番最初に出てくる、警察に相談しに来るホステスの[MEGUMI」がよかった。

変なエロが出ていて、わくわくした。

 

過去に殺されたヤクザ役の黒石高大が良かった。

あの目は不良にしか出せない。

 

 

最後

一点だけ「小説を忠実に表現に残してほしかった」

があって、大上がパナマ帽を斜めに被るというシーンが小説ではとても重要なしぐさなんだけど、これが映画であればとても良かった。

でも、全体的に、暴力描写がグロくて素敵。だし、いつもの無駄なエロシーンがない分、とても物語として楽しめた。

いい映画でした。