今回は、生涯Best級映画&小説

「スワロウティル」を語ります。
 
1996年 9月公開
監督:岩井俊二https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E4%BA%95%E4%BF%8A%E4%BA%8C

 

円都市場なるオフィシャルショップ

http://www1.enekoshop.jp/shop/iwaiff/

もあるそうです

 

先ず初めに小説「スワロウテイル」が1996年7月に発刊

そして映画が1996年9月

原作、監督、脚本全て「岩井俊二」

 

 

 

 

ただ!!!

 

 

原作小説と映画、同じ作者なのに、内容が微妙に違う・・・

 

原作小説が読みやすいので、短時間で読めてしまう。

(何度か読んだけど、1時間-2時間あれば読める)

 

この謎は、小説版の「あとがき」に,ご本人岩井俊二が書いておりました。

 

どういうことかって言うと、「fried dragon fish」という映画https://ja.wikipedia.org/wiki/FRIED_DRAGON_FISH

 

 

 


の続編映画を作るにあたって、原案をあらすじ書きじゃなく、小説的に書いた物

これこそが、小説版「スワロウテイル」

であって、実際映画を撮るまでに[Picnic]「ラブレター」[ACRI]の撮影を経ているうちに、原案小説「スワロウテイル」がバラバラになってしまった(ご本人の表現)要は、プロットの流用で再度「スワロウテイル」の映画化にあたって、脚本を書き直してできたのが映画「スワロウテイル」

なのだ。

 

ただ、岩井俊二曰く、続編とはいえ全く関係ない物語にしてやろうということで、小説版のリン(ナツロウ)だけが物語に登場する。

(デルタワークスという組織もだが)

 

 

多分

スワロウテイル好きの間では小説と映画どちらが好きか?

ということになるかもしれません。

それほど、違いがあり〼

クライマックスに近づくにつれどんどん変わっていく。

勿論ラストシーンも全く別物です。

 

ただ、世界観とか大筋の内容は同じと思います

 

ストーリー

円を求め異国人が日本へ・・・いや、「円都(イエンタウン)」に住み着きその人々を人は「円盗(イエンタウン)」という。
日々ゴミあさり(トラッシュハンター)をして、夜は酒を飲んで歌って過ごす円盗達。
とある出来事(小説では金持ちインド人の供え物の宝石) (映画では偽札創りの為の磁気テープ)で、生活が変わる
貧困層からの脱出を唄という表現で、成功させる元娼婦のグリコ。
皆成功してハッピー・・・
からの。
「マイウェイ(磁気テープ)」を追ってヤクザ、殺し屋が追ってくる。
マスコミもグリコの正体を知って追ってくる。
カネ、地位、名誉とは?
そして力とは?
全部まとめたエンターテイメント映画
というところでしょうか?
 
カセットテープ
 
基本的に原作も映画もカセットテープを取り返しに怖い人たちが追ってきます。
 
原作:テープにはとある代議士の裏帳簿のデータが入っている為、取り返しに来るのは、雇われた殺し屋。
ただ、グリコ達はこのテープを須藤の腹の中から拾うが、基本的にテープを使っていない
 
映画:須藤の腹の中から出てきたテープをラン(原作のリンまたはナツロウ)が解析し、1マン円の磁気データであることが判明。
これを使って、金を大量に増やす。
 
この肝の部分からして違うのでそりゃ違ってくるはずだ。
 
 
映画は映画でよくできた話だが・・・
小説は、カセットテープの意味合いがほぼないので、どうしてこのテープを早く渡さないのか・・・ということになるが、そこはそれできちんと説明がついているのだ。
追手が、蜂生田という殺し屋がとにかく残酷なのだ。
テープのありかを吐くにしろ吐かないにしろすぐ殺すもんだから、しゃべればすぐ殺されるという構図になるため、なかなかしゃべれない。
 
結局小説ではテープはリンがウッディーの墓の中に隠し、それを警察に押収される。
だから、原作では全く主人公たちの糞の役にもたっていない。
それどころか、危険だけを呼ぶ代物となったのだ。
 
 
一方映画では、偽札作りに必要な磁気データを追って、リョウ・リャンキという上海リウマンのボスが追ってくる。
リョウ・リャンキはグリコのお兄さん。
グリコ曰く「二人のお兄ちゃんとこっちに来た。リャンカイとリャンクイ」
このリャンクイがリャンカイ
日本名は トヨタ・ヤオハン ちなみに弟のリャンカイがヒタチ・ヤオハン
そのリャンキとリンの戦争になるも、最後にはグリコから手渡されたテープをアゲハから受け取る。
だが、そのまま車で進むと、リンの狙撃が待っている・・・・というラストであった。
 
 
原作小説では
名前が
フニクラ・グリコ
フニクラ・ナオミ
として出てきて、ナオミつまりお兄さんは殺し屋に殺されてしまう。
 
ヒョウは逆に殺し屋と格闘してい痛手を負うが生き残る。
 
須藤をパンチ一発で殺してしまうアーロウは、拷問の末殺される。
その奥さんのビリーは週刊誌にネタを売り込み、しまいには代議士金城にたどり着き、殺される。
 
だいぶ悲惨な結果になります。
 
ちなみに映画では、アーロウは大金を手にして、にこにこ母国へ帰る。
奥さんのビリーなんて出てこない。
 
ヒョウ=フェイフォンは警察の拷問で殺される。
 
 
役者
とにかく!!!!!!
三上博史(フェイフォン)がかっこいい。
中国語も英語もうまい。
彼の演技ですべてこの映画が良くなっている。
 
そしてもちろ
chara(グリコ)がいいですね。
歌もいいし、映画の雰囲気ととてもあっている。
だから、イエンタウンバンド「montage」

 

 

が映画で出来たバンドなのだが、すごくいい。

ハマった。

 

桃井かおり(鈴木野清子)の記者っぷりがすごくいい!!

とぼけて追ってから逃げる時もすごく自然。

あれは、桃井かおりしかできない。

 

 

伊藤歩さん

アゲハの役なんですが、当時15歳

受験を控えた中学生

本人も言ってましたが、この映画では、中国語と英語が堪能じゃないと成り立たない。

凄く苦労したそうです。

凄いと思いましたね。

そして、もう一つ。

 

脱いでいるんです

胸にアゲハ蝶の入れ墨をするシーンで、胸が出てドキッとしました。

今だと・・・無理でしょうか。

中学生のおっぱいですから・・・

勇気ある演技だと思いますね。

 

 

最後に

小説が読みやすい理由もわかりましたし、内容がバラバラなのもわかりました。

ただ、両方とも面白い。

個人的には、ラストが小説のほうが好きです。