絶対に観たかった映画2019

の「メランコリック」をやっと観ました。

正直、映画館での鑑賞は諦めていましたが、amazon様からレンタルできるということで、期をみて、絶好調な状態の時に500マソ円支払い

鑑賞しました。

 

2019年8月公開 

「メランコリック」 1時間54分

 

 

主演:皆川ようじ(漢字が出てきませんでした)

「one goose」という3人組で作ったインディーズ映画

監督の田中さんは、他の仕事もあり、土日しか撮影できない、そして舞台となる銭湯が営業終わりにしか使えないということから結構苦労されたらしいです。

予算も低予算で300万

第二の「カメラを止めるな」とも言われている作品です。

出演している俳優、女優さんはほぼ無名。


ちなみに、舞台となる銭湯ですが、なんか見たことあるな。。と思っていたら、浦安の通っているジムの近くの銭湯でした。

 

 

 

ストーリー

 

主人公の鍋岡和彦は東大卒だが実家暮らしのニート

とある出会いがもとで銭湯で働くことになるが、そこは営業終了後に死体処理場として使用している。

しかも殺しも請け負うという現場に巻き込まれていく。

 

人物

 

先ず主人公の鍋岡和彦が、死体処理の手伝いをさせられることで、成長していくところが不思議と面白かった。

普通なら逃げ出したくなるようなことなんだけど、ボーナスを貰って、立派なことやってるみたいな顔になり、自分に自信がついて、百合という元同級生に告白するまでになる。

東大卒というポテンシャルを持ちながらも、くすぶっていた何かが爆発する感じがして爽快だった。

 

百合という女の子は銭湯で再開した和彦に積極的に行く女の子だけど、別れの時があっさりしすぎていたのが気になったが、女優さんだけに演技が上手かった。特に居酒屋で和彦と付き合う前に肩を並べて呑んでいるときにじゃれあって「シュッシュ」とパンチを出すところが可愛かった。私はそういう女の子に弱い。。。

吉田芽吹サンという女優さんは、正直そんなにかわいくないのだけれど、こういうかわいらしさというか、男をくすぐるしぐさが抜群にうまいなーーーいーーなーーーって

 

和彦のお父さんとお母さんが・・・・最初はただ単に予算不足で演技が下手な人しかいなかったのかなぁとか思ったが、あれって、平和を繕っている文字通り家族を演じている姿なのかなと感じた。

主に食卓のシーンが多いのだけど、

 

「お味噌変えたのよ」

「どれ。うーーん美味しい(笑)」

とか

「これ美味いね」

「ほんとーー」

「母さんが作る料理は美味しいよ(笑)」

 

っていうところが、いかにも臭い演技。

裏テーマを感じざるを得ない部分。

最後に、あることが起きて、どう見ても銃で撃たれているのに、

「なんか食べる?」とか

「お風呂屋さんの仕事も結構危ないんですね」

っておい!!みたいになるけど。

笑うところか!

 

ヤクザの田中、先輩の小寺など本当にこういう目の人間は怖いって思わせるし

特に小寺の歩き方が肩を落とし気味にやや前重心なんだけど、スっすっすって音もなく歩くとか。

ヤクザの田中は詰め方が上手いなぁと。

本当に不良って、有無を言わせないというか、理論的じゃないのに逃げ場をなくしていく詰め方するので、こういう部分が怖さを増幅させる。

 

銭湯の親父が本当に何者?感がでていた。

セリフ

「おーけぃ?」の意味するところが色々なとらえ方があると思いますが、私は

「コレは裏の仕事だけど、気軽にやれよ」みたいな。

 

本作の肝

松本がすべてと言ってもいい。

この松本によってこの映画の展開がどんどん変わっていく。

松本こっちかーー

でも、そっちかーーー

っていう。松本を語るとネタバレ100%になるので、語れない。

この人が本当に良かった。

一ついうと、特殊な事を特殊としてない、普通のバイト感覚という感じがなにか持っていると思わせる。

セリフ

「風呂が好きっすね(笑)」

「休みっすよね、ほんとすんません」

などからの・・・

「ザ・ファブル」も参考にしているのかな?

 

 

 

笑ってしまった部分

 

クライマックスのマックスの部分

ある事情で、車に松本と二人で乗っているシーンで、田中を殺すしかないんだ。どーする!みたいなところで

「よし、やっちまおう!」

「ノリで賛成すんなよ!どうせ…」

のところが、極めて緊張するシーンなのに、笑わせる。これぞ緊張と緩和でうまいな!と思わせるシーン

 

かなり前半で息子に風呂を勧めるお母さんのスウェットの股が食い込みすぎていて、まさに私達が言う「マンコズボン」状態がジワジワくる。

絶対にわざととしか思えない笑笑

 

 

最後に

 

最高の場面

みんなで良かったよかったの飲み会で

ナレーションで、

「人生はこんな時がずっと続けば良いのに」

「人間はこういう瞬間のために生きているのかも知れない」

で、和彦のストップモーションで終わるのだけれども、ライムスター宇多丸さんが言っている通り、「ロッキー」の終わり方と同じで、これが人生の最高の瞬間を切り取っていた。

僕の予想だと、これだけ殺しとか犯罪しているのだから、そうは上手くいかないのだと。

この後は絶対逮捕とか報復にあって散々なことがすぐそこに待っているという暗喩と見ました。

最高の瞬間っていうのは、下り坂の始まりでもあるから、またその最高を目指さなきゃいけないということ

ただのそ最高の瞬間で少しでも長く止まっていられたらなぁというストップモーションじゃないでしょうか。

 

あとは、グロとかがあっても良かったけど、低予算ということもありなのか、グロ、エロは一切無しでしたので、文字通り「家族」で楽しめます。

 

いい映画でした。

とてつもない熱量で書いてしまったが、ネタばれもしてますが、是非観てほしいので、ここまでにしておきます。

本当はもっと書きたい映画でした。

 

ライムスター宇多丸書き起こし

https://www.tbsradio.jp/407985