昨日参議院選 投票率48.8%ですって。。
過去2番目に低いんですって・・・
政治に、日本に、興味が無いという数字です。
日本というよりか、japanese どこに向かっているのでしょうか?
今、まさにに20代 30代 40代 に観てほしい映画です。
ここから長くなります
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先ずは
「タクシー運転手 約束は海を越えて」
http://klockworx-asia.com/taxi-driver/about/
2017年公開の韓国映画
監督 チャン・フン
主演:ソン・ガンホ トーマス・クレッチマン
ソンガンホは韓国では超が付く有名俳優ですね現在52歳
トーマス・クレッチマンさんは知りませんんでした。ドイツの俳優さんです。
これはどういうお話かというと
https://miyearnzzlabo.com/archives/49761
こちらの記事を見てもらえばわかりやすいのですが、TBSラジオ「たまむすび」の中のコーナーで、紹介している映画ですね。
私もこのラジオを聞いて、新宿ピカデリーに観に行きました。
1980年韓国 光州市で起きた民主化を求める民衆vs政府で起きた「光州事件」を描いております。
当時まだ韓国は軍事政権で
元軍人の大統領:朴 正煕(パク・チョンヒ)暗殺後、民主化されると思い「ソウルの春」というほど民主化の風が吹いていた。
これを良しとしない、軍事勢力の与党が戒厳令などを出して徹底的に、当時言われていた「アカ」の逮捕に尽力していた。
ここでは、野党の金大中(光州市出身)をはじめ、後の大統領でこの時は民主派の弁護士をしていた文在寅(ムン・ジェイン)
も逮捕拘留されている。
ちなみにこの朴 正煕は、前大統領 朴 槿恵(パク・クネ)のお父さん
金大中が逮捕され裁判で死刑判決が下る。
金大中は民主化の活動家の中で、また光州市のなかではヒーロー的な存在で、納得のいかない光州市民は学生を筆頭にデモが激化する。
ここで、軍事政権政府vs光州市民の民主化運動家達という戦争が起こる。
ちなみに韓国は北朝鮮に備え、徴兵制度があるので、一般市民でも皆銃器の扱いはプロ。そして、武器庫が街にはあり、武器もある。
この状態での市民を制圧する為には、政府側としてどうするか?
空挺部隊の出動ですよ。
だから、一つの市の中で大規模な銃撃戦が起きました。
その事実を韓国側はどうしたか?
隠ぺいです。
地域ごとすべて封鎖して、外部に情報が漏れないようにしました。臭いものに蓋を・・・・って、大胆すぎます。
ここから映画の話です。
貧乏なタクシー運転手とその娘が出てきます。
娘は小学生くらいで、靴もボロボロ状態。
家賃が4か月分溜まっていて、どーしょうもない父親のタクシー運転手。そのタクシーも60万キロ走っていてボロボロ・・
普通車は10-20万キロも走れば、乗り換えます。
そのタクシー運転手(ソンガンホ)のもとに良い儲け話が!
どの物語でもそうなんですが。
こういう類の儲け話が上手くいったためしがありませんねーー
不穏なにおいがプンプンします。
そこに現れたのが、ドイツ人記者のユルゲン・ヒンツペーター。彼は最初身分を隠し、タクシー運転手に、観光だと言って、10万ウォンを払う
条件は
「光州市に行って無事に帰って来れたら」
タクシー運転手は
「こんな美味しい仕事はない!」
*最初は、他の運転手が受けた仕事なのに、横入りして仕事を盗むんですがね。
やり方が、昭和で好きです。
地獄のドライブのはじまり
何も知らないタクシー運転手は、ドイツ人を乗せて、光州市へ入っていきます。
ところが、高速道路は封鎖され、検問がいくつもある。
へんだなー変だなーと思いつつ、道すがら人に聞くとあ
「行かない方がいい、生きて帰ってこれないよ」
とホラー映画のようなお決まりのセリフ
それでも、タクシー運転手は10万₩の為、ひたすら目的地へ。
中で起こっていたことは・・・・・
前述した通りですね。大規模なクーデター、戦争が起きておりました。
そこで、ドイツ人のヒンツペーターは、身分を明かします。実は、記者だと。そして、取材できたと。
そして運悪く車が故障・・・・
災難が続きます。
ここで、ある英語が多少話せる学生と知り合うのですが、この「学生」というもの全般を当初、タクシー運転手は恨んでおりました。
なぜかというと、学生がデモなんかするから、不景気でしょうがないと考えていたからです。
しかし。この学生の一人と出会うことで、物語が大きく動きます。
英語が話せるというところが重要です。
ここで、出てくるのが、「白骨部隊」と言われる、韓国の私服暴力警察です。
民衆に紛れて、アカを見つけると容赦なく暴力で制圧しに来ます。
そこで、この学生とタクシー運転手とドイツ人記者との攻防戦が始まります。
巻き込まれたとしか考えなった、タクシー運転手ですが、途中でドイツ人記者から金をもらって
「もう帰ってよい」
といわれ、一度は地獄から単独で脱出します。
しかし・・・・・・・・・・・
娘に買えなかった靴を買い・・・
そこから、タクシーを運転していると、なぜか苦悶表情に。
色々考えさせられるのがまさにここ!!
自分は元の貧乏でも平和な世界でくらせる
でも、中で会った人たちは必至で自由をもぎ取るために戦っている
お客であるドイツ人記者も命を懸けて、現状を世界へ発信しようとしている。
仕事でお金をもらうということ
世の中の事
軍事政権への怒り
理不尽への怒り
人間のつながり
まさに今の日本人に無いもの。
選挙権があっても選挙に行かず
だらだらと人任せで保身だけを考えて生きる
本当にこのシーンではソンガンホの表情から色々考えて、色々な感情が見えて、本当に情けなく、悔しくて言い表せない感情がリンクして、涙と嗚咽が止まりませんでした。
そして物語は、佳境へ。
タクシー運転手は、決意を固めて、閉鎖された光州市へ戻っていきます。
そして、ドイツ人記者を連れ、命からがら帰ってくるのですが、この辺のシーンは本当に色々な事がいちいち泣けてきます。
その後
実際のタクシー運転手 キム・サボクをドイツ人記者 ヒンツペーターは探しますが実際は会えなかったそうです
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/32436.html
ただ、この二人によって、この事件が明るみに出て、韓国の国政に多大な影響を与えたことは間違いなしでしょう。
次回
この映画の続きと言っても過言ではない映画「1987」を紹介致します