ガムをくちゃくちゃ・・・


水の2Lのペットボトルをごきゅごきゅ・・・


アローズのブラックスーツに身を固め、頭髪は短髪。

小柄な青年営業マンといった感じだ。



運転している車は会社の営業車の軽自動車



男は仕入れ先の合羽橋商店街に来ている。


店から出て、荷物を車に詰め込み発車しようとしたところ、赤信号に。

男は右ウィンカーを出したまま、じわりと車を斜めに傾ける。


すると一台のタクシーが後方から近づいてきて、赤信号で停車する。

男の車の鼻先が和すかにタクシーの前に出ている。



信号は青に


男は何の気なしに発車。


すると後方から、クラクシャンが一回「パーーーー!」


「ちっ!!」

舌打ちをしながら、アクセルを踏む。


するとタクシーは後方から猛スピードで追い上げてきて、反対車線に少しはみ出る形で、男の軽自動車をぬいて前にでた。


男は瞬時にカチンときた。



前方の信号がまた赤で止まった。


男はその瞬間に自らの車のドアを開け、車から飛び出て前方で停車しているタクシーに近寄り、窓をノックした


「コンコン!!」



40、50くらいのあごひげを蓄えたいかにも人相の悪いおやじが窓を開け、こちらを睨みつけてきた。


瞬間だった


「がーーーーーっ、っぺっ!!!」


男はタンをひねり出し、タクシーの運転手の顔面めがけて吐き出した。



つづく