2019 GW 東北遠征 5日目(最終日) | 凸ざる雑記帳

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基本、山とか旅とか78プラドとか。

5/4(土)

『4時に起き トイレに立つと この風景』
2003年の夏に初めてチャリで旅に出た。
青森方面から日本海側を南下中に見た鳥海山の勇姿に感動し「いつか登ってみたい」と思った。
あれから16年、目の前にそびえる鳥海山を眺め、興奮しないわけが無い。
マジ、やべぇっす。

5時20分、山頂目指して歩き始める。
朝日に照らされる鳥海山、かっちょいい。

急斜面に取っ掛かる前にアイゼン装着。
恥ずかしながら、錆び錆びの。

このコースには目印のポールが立っていて視界が悪い日でも安心。
その情報も白神カップルから頂いていた。
斜面はかなり急勾配で登りにくい。

後ろを振り返るとこの景色。
テンション上がるっしょ。
やる気スイッチ入るっしょ。
変態モード突入っしょ。

そうなると早くてっぺんに着きたくなってしまう。
前へ前へ。
てか上へ上へ。
雪面を一定のリズムで「ザクッ、ザクッ...」と音を立てながら踏みしめていく単純作業の繰り返し。
汗だくになりながらキツイし大変だけど、止められない止まらない(雪山では基本汗かくのNGです)。
こういうの大好き。
頑張ってる俺、大好き(笑)。

7時50分、七高山(2229m)到着。
出発から2時間半。
「早っ!」って思った(笑)。
山頂からの素晴らしい景色をお見せしたいところだが、スマホで写真を撮ってなかったようでお見せ出来ず申し訳ない。
フィルムカメラで撮ったんかな...。

小腹が空いたので菓子パンと水分を補給し、鳥海山のピーク新山へ。

一度下ることになるのだが、急斜面なうえ道も狭く滑りやすいので怖かった。

新山を見上げる↓

8時25分、新山の頂。
もうなんすかね~、言うこと無いっす。
ただただ最高!!
ここでもスマホで写真撮ってなかった...。

山頂にて、鳥海山に何度も登られてるという常連さんと話をしたが「こんなに風が無くて天気に恵まれる日はそうそう無いですよ。奇跡です(笑)」と言っていた。
初の鳥海山でこれほどまでの天気に恵まれた俺は何と幸運なんだろう。
「帰りたく無いなぁ...」
ポツリと漏らすと鳥海山常連の方も同意してくれた。

景色を存分に堪能したあと、名残惜しいが山頂を離れる。
ただ、このまま下山してしまうのは勿体無いので外輪山をちょこっと歩いてみることに。
無風の中、絶景を堪能しながらの稜線歩きは気持ち良すぎる!

9時25分
その場に居合わせた人の話だと伏拝岳らしい。
祠が雪の中に埋もれている。
雪の上に直に座り休憩。
照りつける日射しがジリジリと肌を焦がす。
めちゃ暑い...。

これまたイオンで見つけた『サク山 チョコ次郎』
プラドTシャツも売ってたし、イオンは宝の山だな。
ただこのお菓子、チョコが溶けやすいので暑い日は要注意。
5月の三ッ峠山ではチョコが溶けてぐちゃぐちゃになってしまった😵💧

月山と思われる。
鳥海山から見て一際目立つ山だった。
夏は友達と登ったけど、冬もいつか登ってみたい。

さて、下山しますかね~。
夏道だと七高山まで稜線歩いてから下山になるけど、冬は雪の上ならどこ歩いても🆗👌
稜線の一部に雪がない所もあるので、稜線よりちょっと下、雪がたんまり積もってる場所を歩く。
しかし、気温が上がり雪が登ってきたときより柔くなってきていて、ちと歩きにくい。

この時間に登ってくる人もいる。
ずいぶんゆっくり目だなぁと思うが、その訳が後々わかる。

にしても素晴らしい景色!
登りにも増してガンガン下ってたら、サッカーの試合で血豆が出来た左足の親指が痛みだす。
で、左足の脇っぱらと踵も痛み、右膝には違和感。
でも早く下山したいので「今日で山も終わりだしな」と思い、スピード緩めずガンガン下る(アホです)。

高度を下げれば下げるほど登ってくる人達が増えてきた。
てか、凄い人、人、人、人、人、人、人、人...。
みんな板やボードを担いだ人達。
雪が緩んで滑りやすくなる時間帯を見込んで、登り始めてるんだと気付く。
ちなみに俺も未婚で登っている。

『0時00分、登山口まで戻ってきた』とか書きたかったが、写真が無く時間が分からず(到着時間等は写真撮った時間を参考にしております)。
たしか11時半ぐらいだったと思われる。
しかしまあ、GW最終日に最高の山行が出来て大満足。
とりあえず山に関してはお腹一杯。

駐車場で着替え中、『ゲストハウス太陽堂』をせっせと作ってる友達のいる長野県の遠山郷へ行こうかと考えた。
秀鮨の大将からの頼まれごともあったし。
前日に友達とその話をしたところ「無理するな」と言われたので一度断念していた。
でも、早く下山出来たことだしせっかくだからと、遠山郷までどのくらい時間掛かるのかGoogle先生に聞いてみた。
「高速使っても9時間以上掛かるよー」と言われたので再び断念。
翌日、半日仕事だしな。

では、帰ることといたしましょう。
となればまずはお風呂。
今日も日帰り温泉は帰りながらを探すことに。

そして立ち寄ったのは山形県舟形町の舟形若鮎温泉。
駐車場にある若鮎の巨大オブジェが目を引きますな(笑)。
施設の玄関で若鮎ご飯なるものが売られていた。
旨そうだったので帰りに買おうと考え、お風呂へ。
露天風呂からは月山が眺められ、温めのお湯と相まってついつい長湯してしまった。
風呂から上がって若鮎ご飯買いにいったらまさかの売り切れ。
「人気あるから、見かけたときに買わないとダメなのよね~。すぐ売り切れちゃうから」と言われる。
晩飯にと思っていたのでショックはでかかった。

福島県に入るとガソリンの警告灯が光だした。
が、まだ大丈夫だろうとしばらく放置。
猪苗代湖辺りを過ぎるとGoogle先生(ナビ)に山深い道を案内され、焦り出す。
ガソリンスタンドなんてほぼ皆無、あったとしても営業時間過ぎてたり。
こんな山ん中でエンストはしたくない。
が、走らざるを得ない。
ランプが付き始めてから50キロぐらい走りようやく国道4号線に出て、大田原のガソリンスタンドで燃料補給し事なきを得る。

あとはひたすら4号線を南下し、家に帰りついたのは日付けが変わる間際だった。

しかしまあ、とにかく疲れた。
でも楽しい旅でもあった。
長い連休のときは山の上で泊まりながら過ごす事がほとんどで、今回のように車中泊をしながら日帰り登山を繰り返すというのは無かったと思う。
こういう山旅もまた面白い。

と、それを可能にしてくれたタフな相棒、78プラドに感謝。
古い車だけど、古いくせにめっちゃ高かったけど、本当に良い車買ったと思う。

東北の山と78プラドをますます好きになった、そんな2019GWの旅でした。


おしまい...


ご愛読、ありがとうございました。