狂気を帯びたような美しさ。粉々に砕けて突き刺さりそうな危うさ。肉に刺さったら溶けてしまいそうな儚さ。
Rei Harakami「lust」
アーティスト: Rei Harakami
タイトル: lust
YMOそして、今Rei Harakamiへ。長いこと断絶が懸念されていた、電子音楽家の系譜は今ようやくその担い手を見つけた。確かに、竹村延和という巨匠もいた。ケンイシイや場合によってはDJ KRUSHもこの系譜の担い手といえなくはない。しかし、レイ・ハラカミはとにかく正攻法なのです。全く奇を衒わないで見事にど真ん中ストレートの電子音楽による、超現実的な空間を作り出します。
年代的には恐らくDecoyと同じくらいだと思うのだが、余り詳しい情報はわからない。初めて彼のライブを体験したのは、数年前の読売ランドのファットリーフの主宰した、ジャムバンドの野外イベントだった。
とにかく飾らない人で、
「ども!ハラカミ・レイです。宜しくおねがいします」
みたいな感じで演奏を始めた。他にも沢山c著名なDJが出ていたと思うけれど、はっきり言ってレベルが違いました。
このファットリーフのイベントは、正直見ていて音楽的なレベルの差がもの凄くあった。上手い人と下手な人の差が激しいのです。まあ後に、Decoy自身も出演することになるので、あまり悪くは言えないのですが、出演したときも、なんというかもの凄くいい加減な感じの印象を受けました。
まあさておき。とにかくここ数年のレイ・ハラカミの活躍ぶりには目を見張るものが有ります。日本国内であれば「くるり」、「UA」、「ショコラ」、「ケンイシイ」・・・海外でもあのDecoyが尊敬して止まない「Cold Cut」など。とにかく、その才能を振り回して、最高のリミックスを行ってきました。そして、遂に満を持して、実に4年ぶりのニュー・アルバムであり、最高傑作をここに届けてくれました。
とにかく、出来ればどこかで試聴をして貰いたい。信じられない程美しいこの音像は、言葉では表現し切れないのだ。夕日の僅かな時間に感じさせる刹那の感覚、朝、目覚める前のほんの僅かな時間に感じるまどろみ。。。そんな本当に人間がちょっぴりしか味わえないああいう曖昧な感覚を、再生の度に感じさせるアルバムです。
簡単に、格楽曲紹介をしていきます。まずは、導入部となる1曲目「long time」とても短く濃縮された4年間を感じます。永遠に続くのではと思われた沈黙。。。そして2曲目「joy」がゆっくりとテイクオフして、新しい旅が始まります。複合的なリズムが有る一点を目指して集まってくる感じは、圧巻です。
3曲目「lust」では、宇宙へと飛び出して行きます。程良くダビーな空間を、リズムの破片が流れ星と成って駆け抜けてゆきます。そして時は流れ、有る星に着陸した母船から、私は顔を出してみた。全く新しいこの星は、私を受け入れる準備が未だ出来ていないようで、まだ空気とのわだかまりは、溶けていないままのようである。
5曲目「owari no kisetsu」は、細野晴臣さんの楽曲を見事にけだるいヴォーカルを乗せて再現しています。ゆっくりと、意見を出しながら海中を進んでいく。そして6曲目「come here go there」では、雪の深い国に降り立った私たちは、吹雪の中、それでも進まなければ成らないからだ。
7曲目「after joy」ではかなりアバンギャルドな音協が聴けます。宇宙船に乗ってこの星から、我々は脱出を計ろうとしている。上手くいくのだろうか。8曲目「lasit night」ではとにかくあの星から遠く駆け抜けようとする。遠くへ。新しい音を求めて。
そして9曲目「approach」で、遂に私たちは安住の地を迎えた。ゆっくりと過ごすために、この場所は人間のために残したのだという。10曲目「first period」では次への序章のようにゆったりと、続編を奏でて。
こんなに、聴いていて気持ちよい音楽には滅多に出会えません。バッハの、チェロの独奏の様なアナログで揺れるあの感じを持つ電子音。どこまでもオーガニックなものを感じさせる、レイ・ハラカミの世界を是非あなたも感じてください。それでは。
Love Always,
Peace Everyone,
Rei Harakami「lust」
アーティスト: Rei Harakami
タイトル: lust
YMOそして、今Rei Harakamiへ。長いこと断絶が懸念されていた、電子音楽家の系譜は今ようやくその担い手を見つけた。確かに、竹村延和という巨匠もいた。ケンイシイや場合によってはDJ KRUSHもこの系譜の担い手といえなくはない。しかし、レイ・ハラカミはとにかく正攻法なのです。全く奇を衒わないで見事にど真ん中ストレートの電子音楽による、超現実的な空間を作り出します。
年代的には恐らくDecoyと同じくらいだと思うのだが、余り詳しい情報はわからない。初めて彼のライブを体験したのは、数年前の読売ランドのファットリーフの主宰した、ジャムバンドの野外イベントだった。
とにかく飾らない人で、
「ども!ハラカミ・レイです。宜しくおねがいします」
みたいな感じで演奏を始めた。他にも沢山c著名なDJが出ていたと思うけれど、はっきり言ってレベルが違いました。
このファットリーフのイベントは、正直見ていて音楽的なレベルの差がもの凄くあった。上手い人と下手な人の差が激しいのです。まあ後に、Decoy自身も出演することになるので、あまり悪くは言えないのですが、出演したときも、なんというかもの凄くいい加減な感じの印象を受けました。
まあさておき。とにかくここ数年のレイ・ハラカミの活躍ぶりには目を見張るものが有ります。日本国内であれば「くるり」、「UA」、「ショコラ」、「ケンイシイ」・・・海外でもあのDecoyが尊敬して止まない「Cold Cut」など。とにかく、その才能を振り回して、最高のリミックスを行ってきました。そして、遂に満を持して、実に4年ぶりのニュー・アルバムであり、最高傑作をここに届けてくれました。
とにかく、出来ればどこかで試聴をして貰いたい。信じられない程美しいこの音像は、言葉では表現し切れないのだ。夕日の僅かな時間に感じさせる刹那の感覚、朝、目覚める前のほんの僅かな時間に感じるまどろみ。。。そんな本当に人間がちょっぴりしか味わえないああいう曖昧な感覚を、再生の度に感じさせるアルバムです。
簡単に、格楽曲紹介をしていきます。まずは、導入部となる1曲目「long time」とても短く濃縮された4年間を感じます。永遠に続くのではと思われた沈黙。。。そして2曲目「joy」がゆっくりとテイクオフして、新しい旅が始まります。複合的なリズムが有る一点を目指して集まってくる感じは、圧巻です。
3曲目「lust」では、宇宙へと飛び出して行きます。程良くダビーな空間を、リズムの破片が流れ星と成って駆け抜けてゆきます。そして時は流れ、有る星に着陸した母船から、私は顔を出してみた。全く新しいこの星は、私を受け入れる準備が未だ出来ていないようで、まだ空気とのわだかまりは、溶けていないままのようである。
5曲目「owari no kisetsu」は、細野晴臣さんの楽曲を見事にけだるいヴォーカルを乗せて再現しています。ゆっくりと、意見を出しながら海中を進んでいく。そして6曲目「come here go there」では、雪の深い国に降り立った私たちは、吹雪の中、それでも進まなければ成らないからだ。
7曲目「after joy」ではかなりアバンギャルドな音協が聴けます。宇宙船に乗ってこの星から、我々は脱出を計ろうとしている。上手くいくのだろうか。8曲目「lasit night」ではとにかくあの星から遠く駆け抜けようとする。遠くへ。新しい音を求めて。
そして9曲目「approach」で、遂に私たちは安住の地を迎えた。ゆっくりと過ごすために、この場所は人間のために残したのだという。10曲目「first period」では次への序章のようにゆったりと、続編を奏でて。
こんなに、聴いていて気持ちよい音楽には滅多に出会えません。バッハの、チェロの独奏の様なアナログで揺れるあの感じを持つ電子音。どこまでもオーガニックなものを感じさせる、レイ・ハラカミの世界を是非あなたも感じてください。それでは。
Love Always,
Peace Everyone,