スタイルじゃない、生き方としてのヒップホップ
Dr. DRE「2001」

アーティスト: Dr. Dre
タイトル: 2001
泣く子も黙るスーパークール名盤Dr.DRE「2001」です。このアルバムには、派手さは全くありません。その代わり極めて深いグルーヴが有ります。このグルーヴ感はどちらかというとファンクに近いモノを感じます。そしてこのひたすらにクールさを目指すその頑な姿勢は50年代のマイルス・デイヴィスを感じさせます。
DR.DREの作品を聴いていると、そのヒップホップという音楽への深い愛情が垣間見れます。それはどんなにワルぶっても、とにかく丁寧に作り込まれた各トラックを聴けば一聴瞭然です。とにかくタイトでジャストでグルーヴィなリズムトラックに絡むベースライン。それだけで十分な所に、様々なアクセントをDR.DREは仕掛けていく。
どうしてもヒップホップという音楽は、その特性上アーティストの低年齢化と早い入れ替わりが生じてしまった。結果的に、音楽的に成熟しきっていないまま多くの音源が出回る事になり、どこか音楽としては未成熟なモノといように、多くの既存のミュージシャンは見るようになってしまいました。これは不幸な出来事でした。ジャーナリズムとしては、やはり新しいホットな新人を発掘してセンセーショナルに取り扱う必要が有ったのでしょう。
しかし、このアルバムはその対局にあると断言して問題ないでしょう。全部で22曲収録されているのですが、とても丁寧な作りで、最後まで聴かせてくれるのです。アルバムとしての完成度をきちんと考えて、曲を作り込む。アレンジを考える。当然の事を当選のごとく行って生まれた名盤と言えるでしょう。
各曲について取り上げてゆきます。Decoy的にオススメは2曲目「THE WATCHER」ブラスのサンプルの歪み方なんか最高です。そして5曲目「BIG EGO'S」ではエレピのサンプルとピアノのサンプルが儚く切なく空間を刻む。6曲目は甘く、ギターのリフで。このあたりの硬さと軟かさの使い分けは特筆に値します!見事に両方の曲を生かしています。そして7曲目「WHAT'S THE DIFFERENCE」では2曲目で効果的に使われていたブラスサンプルが大活躍。電子音がクールな空間を飛び交います。
16曲目のギターの使い方は、既に横道になってしまいましたね。19曲目はベースの一人勝ち。イントロでもうもってっちゃいましたね。そして最後22曲目で綺麗にエンディングを迎えます。深い愛に包まれて眠りにつくように。
これまでヒップホップを聴かなかった方、是非ゆっくりと腰を落ち着けて聞いてみてください。彼らのワイルドさとは裏腹な、極めて細かなトラックの作り込みに気づくと思います。
「確実に次の世代に残すべき名盤が、今こうしている間にも生まれている事をもっと祝福出来たら。」
と思うDecoyでした。それでは。
Dr. DRE「2001」

アーティスト: Dr. Dre
タイトル: 2001
泣く子も黙るスーパークール名盤Dr.DRE「2001」です。このアルバムには、派手さは全くありません。その代わり極めて深いグルーヴが有ります。このグルーヴ感はどちらかというとファンクに近いモノを感じます。そしてこのひたすらにクールさを目指すその頑な姿勢は50年代のマイルス・デイヴィスを感じさせます。
DR.DREの作品を聴いていると、そのヒップホップという音楽への深い愛情が垣間見れます。それはどんなにワルぶっても、とにかく丁寧に作り込まれた各トラックを聴けば一聴瞭然です。とにかくタイトでジャストでグルーヴィなリズムトラックに絡むベースライン。それだけで十分な所に、様々なアクセントをDR.DREは仕掛けていく。
どうしてもヒップホップという音楽は、その特性上アーティストの低年齢化と早い入れ替わりが生じてしまった。結果的に、音楽的に成熟しきっていないまま多くの音源が出回る事になり、どこか音楽としては未成熟なモノといように、多くの既存のミュージシャンは見るようになってしまいました。これは不幸な出来事でした。ジャーナリズムとしては、やはり新しいホットな新人を発掘してセンセーショナルに取り扱う必要が有ったのでしょう。
しかし、このアルバムはその対局にあると断言して問題ないでしょう。全部で22曲収録されているのですが、とても丁寧な作りで、最後まで聴かせてくれるのです。アルバムとしての完成度をきちんと考えて、曲を作り込む。アレンジを考える。当然の事を当選のごとく行って生まれた名盤と言えるでしょう。
各曲について取り上げてゆきます。Decoy的にオススメは2曲目「THE WATCHER」ブラスのサンプルの歪み方なんか最高です。そして5曲目「BIG EGO'S」ではエレピのサンプルとピアノのサンプルが儚く切なく空間を刻む。6曲目は甘く、ギターのリフで。このあたりの硬さと軟かさの使い分けは特筆に値します!見事に両方の曲を生かしています。そして7曲目「WHAT'S THE DIFFERENCE」では2曲目で効果的に使われていたブラスサンプルが大活躍。電子音がクールな空間を飛び交います。
16曲目のギターの使い方は、既に横道になってしまいましたね。19曲目はベースの一人勝ち。イントロでもうもってっちゃいましたね。そして最後22曲目で綺麗にエンディングを迎えます。深い愛に包まれて眠りにつくように。
これまでヒップホップを聴かなかった方、是非ゆっくりと腰を落ち着けて聞いてみてください。彼らのワイルドさとは裏腹な、極めて細かなトラックの作り込みに気づくと思います。
「確実に次の世代に残すべき名盤が、今こうしている間にも生まれている事をもっと祝福出来たら。」
と思うDecoyでした。それでは。