やはり日本を代表するアーティストは、坂本なのです。NINJATUNEと世界を舞台に音遊び
坂本龍一「DISCORD gutninja remixes」



アーティスト: 坂本龍一
タイトル: DISCORD gutninja remixes






色々な人が日本代表を口にするようになった。勿論結果を出す人が最近は大変多いので、Decoyも憧れたりしています。雑誌「NUMBER」とかテレビ番組「GET SPORS」とか見て、感動に浸る事も大いにあります。しかし、しかしである。

音楽の世界は果たしてどうだろうか?ミュージシャンとして、アメリカ進出を狙ったり、日本代表として世界的式典にてパフォーマンスする人の中で、「?」を感じる人が結構多くいないだろうか?

スポーツの世界なんかでは、非常に公明正大に記録なんていう、まあつまり基準があるから極めて代表を選んでいる感じが強く感じられるのですが、音楽だとなんだろう今年一番話題になった人みたいな位置で、日本代表を決める帰来がないだろうか?
「ズバリ、それってどうよ?」
って思いませんか?これまでの作品実績とか、技術とか、そういうのは重要ではないでしょうか?

Decoyはそういうの凄く大事だと思っています。そういう観点から考えていくと、日本代表を任せられるミュージシャンって誰が居るでしょうか?結構名前上がりますよね!そういう中で、必ず名前が挙がるだろう人が今回の主役「坂本龍一」です。

このアルバムは、その坂本龍一教授のつくったDISCORDというフルオーケストラ作品を、NINJATUNEの面々を筆頭にした、世界でも変態で名前が通っている、筋金入りサウンドクリエイター達がその腕を競った作品です。その内容は、元がフルオーケストラ作品であったとは、思えないほどに再構築がなされて居ます。しかし、何処をどう聴いてもやはり坂本龍一の音になっている事に、静かにDecoyは感動しました。ズバリ大傑作です。このアルバムは、永久に日本で語り継がなくてはならないアルバムです。日本の宝と言えるでしょう。

さて順に曲を追ってみると、1曲目「Grief」NINJA TUNEの主宰者、COLD CUTリミックスアルバムを代表するミニマルな仕上がり。その構成力たるや原曲顔負けです。そして2曲目もNINJAがらみで「Grief」Amon Tobinリミックスこれ1曲目と同じ原曲なの・・・?凄いよ。全く別のドラムンベースに仕上がってます。

そして3曲目「Anger」Rare Forceリミックスを挟んで、エレクトリックタブラ使いの在英インド人Talvin Singhリミックスによる「Anger」この二曲も対照的です。Talvin Singhは超高速ドラムンベース。そしてかなり音響な仕上がりを見せる、「Anger」Chocolate Weaselリミックス!。この三曲って本当に原曲同じなのだろうか?

次が6曲目「Salvation」Ashley Beedleリミックスです。コレはまた面白いミックスです。非常に音が太いですね。生音のサンプルを組み合わせたタイプのリミックスです。そして7曲目「Prayer&Salvation」J Swinscoeリミックスは、非常に生のサックスとベースドラムの絡みが非常に面白い。後半のなし崩し的な所等も、あーそういうのも有りだよね!と多くのリミキサーを思わせます。8曲目も「Prayer&Salvation」The Finkリミックスですが、こちらはクールですね。真夜中の雨のようなリミックスです。そと忍び寄るような。丁寧にリズムパートが再構築されているのを感じますね。

9曲目「Prayer」Pan sonicは極限まで削り落とした、間の美学を感じさせます。間は見ることも聞くことも出来ない。最も難しいポイントです。それ故、こういう間を征することが出来れば全てをコントロール出来ている事になります。少し、まだまだ削れる感じがしますね。ちょっと言葉数が多すぎるかなぁ。。。

10曲目は「Grief」Andrea Parkerリミックスです。このデカダンス感を、リミックスで求めるとは面白い発想です。しかし丁寧に細かいところまで作っています。

そして最後は、やはり間が重要になっています。11曲目「Discord」Ovalリミックス。心臓の音のようなビートに刻まれた、音響群像。

どれも、確かにわかりやすいとは一概には言えない、リミックス盤です。しかし、少なくともそのリミックスされた音像の間からこぼれてくる、間(マ)の発想は間違いなく日本を強く感じさせます。自らを生かしながら、原曲を尊重し愛する。当たり前でありながら本当に難しい、最高のリミックスを行っています。リミックスなんてドラムが打ち込みなっただけなんて思っている方、是非このアルバムに傾聴して見てください。こんなリミックスも有るのか!と、恐らく新しい扉が開かれますから。