モノクロームのブエノスアイレスが展開される。ゆっくりと時の流れるアルバム。
Gidon Kremer「Hommage a Piazzolla」
バイオリンの音がDecoyは結構好きで、パッと閃くだけで10人くらい大好きなバイオリニストがいる。おそらくクラシックの専門家なんかに言わせると、かなり異色な人ばかり好きになっていると言われそうな人選ですね。
でもその中で、比較的メジャーな有名人といえば、今回紹介しようと思っている、ギドン・クレーメルでしょう。この人もキャリア自体長いのですが、有名になったきっかけはやはりピアソラものだったようです。しかし、その内容は企画ものでピアソラの楽曲を取り上げた俄ピアソラ好きとは一線を画しています。
本作の内容は、クレーメルの視線から、ピアソラを見事に解体して見せています。敢えて勇気出していうと、この人の音楽は全くもってピアソラらしくない。でも、ピアソラの持っていた男と女の感情の変化を綴ったような繊細なメロディライン、そして深みを感じさせるハーモニーは確かにあるのです。
では何処が違うのかと言えば、ピアソラのバンドネオンが悪魔に魂を売ったような、それでアルのに対して、クレーメルの奏でるバイオリンはどちらかというと神々しいのです。月と太陽のような関係ですね。クレーメルの表現する深い悲しみには、いつも希望が感じられるのです。恐らくこの違いは、彼らの人生の違いそのものの様に感じられます。
クレーメルは、映画の音楽監督をやったり、世界中のあらゆる作曲家の楽曲を取り挙げたりで、色々な事をやってそれがことごとく成功するという非常に恵まれた人生であるのに対して、ピアソラは亡くなってからの方が、ユニバーサルな任期を獲得した感じです。そういう部分で、やはり音楽に、根元的な性格の違いが生まれたのでしょう。
とはいうものの、このアルバム自体は、実際傑作である事は基本的に間違いではありません。個人的に一番好きなのは8曲目の「ブエノスアイレス午前零時」。サイケデリックなハープシコードが入ってピアソラとはまた違う、ブエノスアイレスが見えます。
全体的には、ゆっくりとした流れのアルバムです。じっくりと、読書などしながら聴いてみるのも良いかも知れません。
PS
アマゾンで調べましたが、何故か該当商品が有りませんでした。よもや廃盤かもしれません。。。うーん傑作なんだけどな。。。だとしたら残念です。それでは。
Gidon Kremer「Hommage a Piazzolla」
バイオリンの音がDecoyは結構好きで、パッと閃くだけで10人くらい大好きなバイオリニストがいる。おそらくクラシックの専門家なんかに言わせると、かなり異色な人ばかり好きになっていると言われそうな人選ですね。
でもその中で、比較的メジャーな有名人といえば、今回紹介しようと思っている、ギドン・クレーメルでしょう。この人もキャリア自体長いのですが、有名になったきっかけはやはりピアソラものだったようです。しかし、その内容は企画ものでピアソラの楽曲を取り上げた俄ピアソラ好きとは一線を画しています。
本作の内容は、クレーメルの視線から、ピアソラを見事に解体して見せています。敢えて勇気出していうと、この人の音楽は全くもってピアソラらしくない。でも、ピアソラの持っていた男と女の感情の変化を綴ったような繊細なメロディライン、そして深みを感じさせるハーモニーは確かにあるのです。
では何処が違うのかと言えば、ピアソラのバンドネオンが悪魔に魂を売ったような、それでアルのに対して、クレーメルの奏でるバイオリンはどちらかというと神々しいのです。月と太陽のような関係ですね。クレーメルの表現する深い悲しみには、いつも希望が感じられるのです。恐らくこの違いは、彼らの人生の違いそのものの様に感じられます。
クレーメルは、映画の音楽監督をやったり、世界中のあらゆる作曲家の楽曲を取り挙げたりで、色々な事をやってそれがことごとく成功するという非常に恵まれた人生であるのに対して、ピアソラは亡くなってからの方が、ユニバーサルな任期を獲得した感じです。そういう部分で、やはり音楽に、根元的な性格の違いが生まれたのでしょう。
とはいうものの、このアルバム自体は、実際傑作である事は基本的に間違いではありません。個人的に一番好きなのは8曲目の「ブエノスアイレス午前零時」。サイケデリックなハープシコードが入ってピアソラとはまた違う、ブエノスアイレスが見えます。
全体的には、ゆっくりとした流れのアルバムです。じっくりと、読書などしながら聴いてみるのも良いかも知れません。
PS
アマゾンで調べましたが、何故か該当商品が有りませんでした。よもや廃盤かもしれません。。。うーん傑作なんだけどな。。。だとしたら残念です。それでは。