一発の音の瞬発力の素晴らしさ。最初の30秒でもう貴方はBBの虜に。
B.B. King「Live at the Regal」



アーティスト: B.B. King
タイトル: Live at the Regal






最高傑作と呼ばれるアルバムは沢山ある。しかしそれが“あのB.B.Kingの”となると話しは変わってくる。

半世紀(!)のもの間、モダンブルースの王様でありつづけているB.B.Kingの、最高傑作。。。考えただけでもゾクゾクしませんか?人間が50年何かをやり続けて、その中で一番良かったものを出してきたとして、それが悪いと思います?悪いわけないですね。とにかく、ブルースの素晴らしさを体現したアルバムです。

B.B.Kingは、ご存じのように器用な演奏家ではありません。彼のスイタイルはギター演奏して、歌って、間奏でギター演奏して、歌って、ギターソロ弾いて、歌って、ギター演奏してエンディング。というように歌とギターを交互にやります。これについては昔、アホなインタビュアーが真顔で、どうして同時にやらないのか聞いていた。B.B.Kingの回答は非常にストレートだった。
「私は二つの事を同時に出来ない」
ここまで聞いたのは良いんです。ところがこのインタビュアーは、これを笑い話しとして扱ってしまったのです。はっきり言って何にも解ってない。。。

B.B.Kingが言いたかったのは、
「ベストの歌と、ベストの演奏は両立出来ない。どちらかに集中せねばならない。」
という意味である。B.B.Kingはアーティストというよりやはりエンターテイナー。だからあくまで自己満足的に中途半端を、オーディエンスに見せたくない人なのである。だからどっちも最高のものを。。。って考えて交互にやるようになったのです。

まあとにかく、幾ら口で言ってもなかなか理解されないと思いますので、この音源を聴いてみてください。ギターの音の艶と張りとサスティーンとヌケ。この音は本当に出ない。ギブソンの古いギターと、フェンダーのやはり古いアンプの組み合わせの見本のような音である。特にチョーキングで音をベンドさせて伸ばす時に、これらの顕著に出ます。男の色気をギターで見事に表現しています。歌も勿論素晴らしく、セクシーです。

B.B.Kingには、今はツアーなどせずにゆっくりと過ごしていただき、少しでも長生きして新作を作って貰いたいと思う、Decoyです。