80年代ソウルを代表する傑作。彼の訴える愛は永遠に。
Marvin Gaye「Midnight Love」

アーティスト: Marvin Gaye
タイトル: Midnight Love
80年代のソウルについて、Decoyはあまり良い印象を持っておりませんでした。それはなんと言っても、どれもこれもディスコビートで、ドラムが軽い。70年代までのタメの効いたビートが好きだったのでどうしても、アーバンな世界に入っていけませんでした。
「グラスを片手に摩天楼を転がす。。。うーん違うなぁ~わからんコレでソウルなのか」
と10代~20代前半までは、正直首を傾げていました。しかし、Decoyとしてはそれが悔しくてとにかく、90年代初頭の18歳くらいの時に80年代の名盤をあさりました。このアルバムにそんな80年代発掘の中で出会ったアルバムです。いわゆるアーバンソウルというか、ブラック・コンテンポラリーというかまあそんなジャンルで呼ばれる音楽ですが、結局の所R&Bです。
さて、本アルバムの主人公、マービン・ゲイは皆さんもよくご存じだと思います。敢えて紹介するならば、
「ソウル界の巨星であり、最もセクシーな愛の伝道師」
といった所でしょうか。有名なアルバムには「What's goin' on」というアルバムが有ります。このアルバムは次回R&Bで紹介しますが、これも絶対的な名盤です。
彼の歌は先にも触れましたが、とにかく圧倒的にセクシーでそして慈愛に溢れています。58年にキャリアをスタートさせてそして以来、その慈愛の深さはどんどんまして行きます。そして、生前のラストアルバムになる(死後2作発表)このアルバムではその最奥に行き着いた感があります。
彼が、この慈愛の感を深めていった過程にはその決して平坦ではないキャリアが影響しています。彼は実は公私において最愛のパートナーであった、シンガーのタミー・テレルと死に別れています。彼女とのデュエットで吹き込んだ作品はどれも本当に素晴らしいもので、彼にとっても彼女にとってもそれはとても幸せな時代でした。そのゴールデンデュエットの終焉は呆気なく訪れます。タミー・テレルの過労から来る死という最悪の結論で。
彼はその後、一時期本当に全く歌えなくなってしまいました。しかし、彼がそれでももう一度歌おうと、カムバックします。そうベトナム戦争によってアメリカ全土に愛が乾いたその時代に。そう、世界中に溢れている悲しみの感情を、まるで癒すようにもう一度彼は歌い始めた。
このアルバムでも、彼の歌はどこまでも優しく、そして悲しく響きます。彼のライブの映像を見たことが有るのですが、背も高くそしてダンディでお洒落なマービンは、愛についてゆっくりと観客に話しかけます。そしておもむろに歌い出す。女性陣の悲鳴が上がります。男のDecoyも、それから一緒に観ていた音楽仲間も男泣きです。
「この男も、魂で音楽をやっているんだね。多分世界を包む愛を表現したくて、毎日作曲してるんだろうね。」
今年の4/1で、彼が死んで21年目です。そうあっという間です。20年という余り嬉しくない節目の年の昨年は、彼に関する様々な未発表音源が出されました。勿論歌に関しては最高の彼でしたが、そんもアレンジにしても彼の試行錯誤の様子が見れて、とても興味深いモノでした。確かに彼は、神に選ばれました。そして様々な受難を受けました。しかし彼はだからこそ不断の努力をしました。そして、全ての悲しみを乗り越えて、ここに行き着きました。
マービン・ゲイの作り出したサウンド、その生き方、その音楽に対する姿勢は、現在の第一線で活躍するほぼ全てのアーティストに大いなる影響を残しています。とにかく今のR&Bのルーツを知るためにも、彼のアルバムに耳を傾けて欲しい。彼との出会いは、きっと貴方を幸福にする。かならず。
Marvin Gaye「Midnight Love」

アーティスト: Marvin Gaye
タイトル: Midnight Love
80年代のソウルについて、Decoyはあまり良い印象を持っておりませんでした。それはなんと言っても、どれもこれもディスコビートで、ドラムが軽い。70年代までのタメの効いたビートが好きだったのでどうしても、アーバンな世界に入っていけませんでした。
「グラスを片手に摩天楼を転がす。。。うーん違うなぁ~わからんコレでソウルなのか」
と10代~20代前半までは、正直首を傾げていました。しかし、Decoyとしてはそれが悔しくてとにかく、90年代初頭の18歳くらいの時に80年代の名盤をあさりました。このアルバムにそんな80年代発掘の中で出会ったアルバムです。いわゆるアーバンソウルというか、ブラック・コンテンポラリーというかまあそんなジャンルで呼ばれる音楽ですが、結局の所R&Bです。
さて、本アルバムの主人公、マービン・ゲイは皆さんもよくご存じだと思います。敢えて紹介するならば、
「ソウル界の巨星であり、最もセクシーな愛の伝道師」
といった所でしょうか。有名なアルバムには「What's goin' on」というアルバムが有ります。このアルバムは次回R&Bで紹介しますが、これも絶対的な名盤です。
彼の歌は先にも触れましたが、とにかく圧倒的にセクシーでそして慈愛に溢れています。58年にキャリアをスタートさせてそして以来、その慈愛の深さはどんどんまして行きます。そして、生前のラストアルバムになる(死後2作発表)このアルバムではその最奥に行き着いた感があります。
彼が、この慈愛の感を深めていった過程にはその決して平坦ではないキャリアが影響しています。彼は実は公私において最愛のパートナーであった、シンガーのタミー・テレルと死に別れています。彼女とのデュエットで吹き込んだ作品はどれも本当に素晴らしいもので、彼にとっても彼女にとってもそれはとても幸せな時代でした。そのゴールデンデュエットの終焉は呆気なく訪れます。タミー・テレルの過労から来る死という最悪の結論で。
彼はその後、一時期本当に全く歌えなくなってしまいました。しかし、彼がそれでももう一度歌おうと、カムバックします。そうベトナム戦争によってアメリカ全土に愛が乾いたその時代に。そう、世界中に溢れている悲しみの感情を、まるで癒すようにもう一度彼は歌い始めた。
このアルバムでも、彼の歌はどこまでも優しく、そして悲しく響きます。彼のライブの映像を見たことが有るのですが、背も高くそしてダンディでお洒落なマービンは、愛についてゆっくりと観客に話しかけます。そしておもむろに歌い出す。女性陣の悲鳴が上がります。男のDecoyも、それから一緒に観ていた音楽仲間も男泣きです。
「この男も、魂で音楽をやっているんだね。多分世界を包む愛を表現したくて、毎日作曲してるんだろうね。」
今年の4/1で、彼が死んで21年目です。そうあっという間です。20年という余り嬉しくない節目の年の昨年は、彼に関する様々な未発表音源が出されました。勿論歌に関しては最高の彼でしたが、そんもアレンジにしても彼の試行錯誤の様子が見れて、とても興味深いモノでした。確かに彼は、神に選ばれました。そして様々な受難を受けました。しかし彼はだからこそ不断の努力をしました。そして、全ての悲しみを乗り越えて、ここに行き着きました。
マービン・ゲイの作り出したサウンド、その生き方、その音楽に対する姿勢は、現在の第一線で活躍するほぼ全てのアーティストに大いなる影響を残しています。とにかく今のR&Bのルーツを知るためにも、彼のアルバムに耳を傾けて欲しい。彼との出会いは、きっと貴方を幸福にする。かならず。