ブルースのギターはこの人から勉強すべし!
Robert Jr. Lockwood「Steady Rollin` Man」



アーティスト:Robert Jr. Lockwood
タイトル: Steady Rollin` Man

あの、エリック・クラプトンやらジミー・ペイジやら、ピーター・グリーンやらといったイギリスのブルース大好きロックギタリストの多くがガキの頃から憧れた男、それが謎大き男、ロバート・ジョンソンだ。そのロバート・ジョンソンの義理の息子、ロバート・ジュニア・ロックウッド今回紹介のアルバムの主役だ。

彼にとって、このロバート・ジョンソンの義理の息子というタイトルは、かなりの重荷であった事が予想される。。。何しろ、ろくに写真も残っていないこのロバート・ジョンソンが残した数十曲は、その後のブルース、ロック、ソウルのギターの歴史にもの凄い大きな影響を残した。この戦前のスター、ロバート・ジョンソンの演奏は聴いた人間の魂を揺さぶるとてつもないものだった。この人の演奏についても、いずれ紹介するつもりである。。。

さて、今回の主役ロバート・ジュニア・ロックウッドに話を戻そう。彼は勿論ボーカルもかなり行けるクチで、その渋い歌は正にブルースを歌うための声といえます。しかしここで、Decoyとしては、彼の歌伴ギターの上手さにズームを当てたい。

ブルースのギターの伴奏というと、あるおきまりのズッズッチャッチャというのがアルのですが、これを、このロバート・ジュニア・ロックウッドがやると、色々なパターンが魔法の様に出てくる。6曲目の様な、ちょっとジャジーなモノなんかでもかなりの色気を見せる。そして、この素晴らしさは、彼の演奏だけではないのです。彼のバックをつとめるジ・エイシズのメンバーもまたタイトで素晴らしい演奏を見せます。

このジ・エイシズ(ギター:ルイス・マイヤーズ、ベース:デイブ・マイヤーズ、ドラムス:フレッド・ビロウ)はジュニア・ウェルズ(ha)とともにシカゴで一世を風靡した人達で、マディー・ウォーターズとともにシカゴブルースを作ったとも言われるレジェンドです。

このジ・エイシズとロバート・ジュニア・ロックウッドの四人で、繰り出される演奏には本当に飽きがこない。というよりシンプルなブルース形式だからこそ見せられる、渋いワビサビとでも言えそうな、細かなそして豊かな感情表現が、このアルバムには溢れています。

Decoy自身、このアルバムは中学生の頃から高校生にかけて、必死にコピーしまくった記憶があります。Decoyはクリームのカバーバンドを組んで、ブルースを当時演奏し始めたばかりで、どうしてもフレーズが単調になりがちだったんですね。まさにそんなDecoyにとってこのアルバムは格好のテキストだったわけです。

シカゴのモダンブルースを語る上で、どうしても避けられない名盤がいくつか在りますが、このアルバムはその一枚に常に挙げられる名盤です。ブルースは、ジャズと並んで一生つきあえる音楽です。是非是非多くの方に聴いて頂きたい音楽です。その入門に一枚いかがでしょうか。