今日は。
残念ながら新型コロナウイルスは予断を許さない状況が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
必要以上に神経質にならず、適切な予防策を徹底していきましょう。
要約すると
ウイルスを吸い込まない!
① 他の人とは換気をしつつ 2m 以上離れる(特に会話をする時)(マスクは有効ですが万全ではありません)。
② 顔を触る前に念入りに石鹸で手を洗う(外出からの帰宅時、食事前、食事にウイルスが付かないよう調理前など)。
③ 十分な睡眠とバランスのよい食事で免疫力を高める。
ことです。
さて本日も、目次の2番 しみ(色素斑)のお話で、 skin-lightening agents(美白剤など)のうち、アルブチンについてです。
前回お話したハイドロキノンは最も一般的な美白剤ですが、化粧品に添加するには安全性に関して多くの論争があります。
アルブチンは、クマコケモモなどの植物の葉に含まれる、自然に存在するハイドロキノンの誘導体で、美白成分として化粧品に添加されることでよく知られています。
伝統的な漢方薬でもあり、抗菌、抗酸化、抗炎症作用を有し、尿路疾患などの治療に使用されてきました。
自然に存在するアルブチン(β-アルブチン)、およびその光学異性体で、合成されたα-アルブチンが市販されていますが、α-アルブチンの方がより効果的で安定しています。
アルブチンは、以下のような作用機序を介してメラニン合成を抑制します。ハイドロキノンと異なってメラニン細胞の損傷をもたらすことはありません。
1 チロシナーゼ阻害
最も一般的な、メラニン合成の律速(反応速度を決定する)酵素であるチロシナーゼを阻害するものです。
メラニン合成の前駆体と構造的に類似しているため、チロシナーゼの活性部位に可逆的に結合することにより、チロシナーゼを競合的に阻害します。
2 抗酸化作用
メラニン合成を促進する活性酸素(ROS)を消去するものです。
抗酸化作用のあるビタミン(ビタミンA,C,E)よりは弱いです。
1 抗炎症作用
メラニン合成の抑制には直接関係しませんが、紫外線にさらされた皮膚の炎症の軽減が期待できます。
アルブチンは、刺激が少なく、ハイドロキノンと比較してより安全です。
当院採用の エンビロン モイスチャートーナー、ルーセントプレップローション はα―アルブチンを配合しています。
芦屋デコルテクリニック 大瀧
0797-38-6334