磨研は今も、現場の作業、製品開発、販売に取り組んでいます。これまで作ってきた仕組みのおかげで、それぞれを安定して続けられるようになりました。
その一方で、現状を守るだけでは先へ進めません。磨研の定番製品であるHP-BALANCEシリーズを、これからも安定して届けるために、生産体制の準備を進めてきました。
今日は、そのHP-BALANCEが生まれるまでの話をします。
HP-BALANCE秘話
約10年前、磨研はダブルアクションでの使用を念頭に、水性化を進めながら砥粒量を増やした「HP研磨剤」「HP研磨剤Ⅱ」を発売しました。
ディテーラーが癖になるキレ。それでいて、研磨後の不具合が出にくい。現場で使い続けていただく中で、多くの評価をいただいた製品です。
その後、原材料と生産の安定性を見据え、研磨剤を改めて設計しました。そこで生まれたのが、HP-BALANCE 119/69/39です。
目指したのは、製品をむやみに増やすことではありません。必要な3本を軸に、ポリッシャーとバフの組み合わせを変え、塗装の状態に合わせて工程を組み立てられる仕組みです。
「磨研の定番商品といえば、HP-BALANCE」
そう言っていただける製品にしたい。その思いを込めて開発しました。
見た目のままに、磨きを進める
HP-BALANCEが大切にしているのは、THEリアル研磨です。
目の前にあるバフ目を見て、消していく。塗装の状態を確かめながら、必要な工程を一つずつ進める。見えるから、もっときれいにしたくなる。その施工者の感覚を、確かな仕上がりにつなげたいと考えています。
作業中のキレや気持ちよさだけでなく、その先のコーティングまで見据えた研磨剤です。必要以上に塗膜を減らさず、塗装本来の無垢な輝きを引き出すことを目指しています。
HP-BALANCEには、磨研が現場で重ねてきた考え方が詰まっています。
- 水で洗い流しやすい液性
- バフをクリーニングし、良い状態を保ちながら使いやすいこと
- 砥粒の食いつきと分散へのこだわり
- 研磨後の状態を確認しながら工程を進められること
- コーティング前の下地づくりまで考えた設計
研磨剤は、材料を混ぜるだけで同じ使い心地になるわけではありません。砥粒の分散や充填状態が変われば、施工時の安定感にも影響します。
HP-BALANCEは専門工場で微調整、撹拌、充填を行い、年間を通じた生産と保管時の安定性も考えて作っています。
「いつ使っても同じ状態。」
施工店の皆さんに安心して工程を組み立てていただくために、欠かせないことです。
研磨剤が、技術を学ぶ道具にもなる
同じ研磨剤でも、ポリッシャーとバフが変われば研磨の動きは変わります。だからHP-BALANCEは、磨きの基礎を学ぶ場でも使える製品だと考えています。
塗装の状態も、求める仕上がりも、一台ごとに違います。アルミボンネットのクレーター、マツダ車で見られる透かしやもや、セルフリストアリング塗装、欧州車の塗装。それぞれの状態を見極め、機械、バフ、研磨剤をどう組み合わせるかが施工者の技術です。
シングル、ギア、ダブルアクション。機械とバフの選択によって、3本の研磨剤の可能性はさらに広がります。
もちろん、製品だけで仕上がりが決まるわけではありません。磨きには一定の技術が必要です。
そのため磨研では、インストラクターによる講習も行っています。
資格や認定は、学びを始めるきっかけになります。
その先でお客様から選ばれるのは、目の前の塗装に向き合い、自分の技術で結果を出し続ける施工者だと、私たちは考えています。
磨研の定番を、もっと多くの現場へ
HP-BALANCEシリーズは、多くの施工店で使われてきました。原材料価格が上がる中でも、生産方法を見直し、増産による供給と価格の安定化に取り組んでいます。現在も価格は据え置いています。
磨研は今回、HP-BALANCEシリーズを、より多くの現場へ届けるために増産します。
業界のスタンダードを目指す。そして、この製品を通じて磨きの技術を深めていただく。
技術を理解し、身につけた先では、当社の製品だけにこだわる必要はないとさえ思っています。それほど、磨きの基礎と工程を大切にしています。
これから先、さまざまな場所でHP-BALANCEを目にする機会が増えるはずです。
良いじゃないですか。
磨く人が増え、技術を語り合える現場が増える。その中に磨研の定番製品があるなら、私たちにとって、これ以上うれしいことはありません。




