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こちらの記事の続きです⬇️



稲垣えみ子さんの

「寂しい生活」

という本を読みました。



稲垣さんは

東日本大震災の原発事故を

きっかけに

節電に取り組み

今では

ほとんどの電器製品を使わない

シンプルライフを

送っておられます。



このシンプルライフを極めるのに

もうひとつのきっかけとして

ご両親のことについても

前にテレビで語っておられました。




家電メーカーにお勤めだった

お父さんの影響もあって

ご実家には

最新の高機能の家電が

溢れていました。



若い頃は良かったけれど

ご両親が高齢になり

お母さんが認知症になられ



高機能の家電は

手に負えなくなっていきました。



例えば最新の電子レンジ。

高機能すぎて

スイッチ1つで動いてくれず

料理好きだったお母さんが

料理を億劫がる原因の一つと

なったそうです。



インターホン1つとっても

マンションで一斉に

新製品に交換したものが

操作が複雑で

インターホンが鳴るたびに

お母さんは

操作できずに

パニックになられるそうです。

いつ何があるかわからない

高齢者にとって

それをちゃんと使えることが

どれだけ大事なことか。

いったい誰のための

何のための新製品なのか。



それにリモコン。

テレビ、ビデオ、エアコン、換気扇

などリモコンがありすぎて

何かのスイッチを入れたり

切ったりする度に

騒動が起こるそうです。



認知症か進行していった

お母さんは

家電だけではなく

溢れかえるモノに

苦しめられるようになります。



服やレシピ本

食器や調味料。

それらの管理ができなくなります。



それに

日々、山のように届く

金融機関や役所や業者からの

「重要なお知らせ」や

宣伝物が散乱して

どれが本当に必要なのか

判断することが

できなくなっていきます。



稲垣さんは

帰省する度に

ご両親がモノに

殺されるんじゃないかと

思ったと書いておられます。



お母さんが不調を訴える度に

薬が増え

服はたくさんあるのに

どの服を着たらいいのか

わからなくて

また服を買う。



私は読んでいて

胸が締め付けられました。



まるで

うちの実家を彷彿させるからです。




うちの実家は

そこまでモノに溢れてませんが



なんとなく

似たようなものを感じます。




何が大切で

必要なのか

判断できなくなったモノが

所在なさげに

積み上がっています。



そして



母は

認知症になって

ずっと家の中で

探し物をしています。



きっと頭の中も

家の中も

混乱しているんだろうな。




家電を手放す…

まではいかなくても

もう少しシンプルに生きていたら



本当に必要な

少ないモノの中で生きていたら



こんなに混乱することは

なかったのかもしれない…



なんとなく

そう思えました。




この本を読んで

必要な物って

実はそんなに多くはない。



そして

実は、たいてい必要なものは

もうすでに持っている。



そのことに

満足して

生きていけたら…

と思いました。



まとまらなくてすみません。



私の拙い感想では

伝わりにくいと思いますが


考えさせられる

おすすめの本です⬇️




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