ワンデイこわっぱちゃんvol.102
終演しました。
ご来場頂きましたお客様、共演者の皆さん、スタッフの皆さん、応援していただいた方、
そしてオファーしていただいた、こわっぱちゃんちの皆様には感謝感謝です。
月並みですが、それ以外に言葉もありません。
これが最上級だから、これが常套句になってしまうのでしょうか。
今回は、コントにもリーディングにも出していただけました。
ぶっちゃけそれぞれ出番は少ない方ですが、両方の演目で活躍するチャンスを与えてもらった、と受け止めてやってました。
なんですが、
なんだか身の縮む思いがする、ええとこなしっぷりだったように思います。
この悔しさをバネに、と言いたいところですが、そんなこと言ったらお金払って見に来て頂いているお客さんに失礼ですし、
いち役者という個人事業としては信用問題になりかねることですので、ただただ悔しく思っとります。
だとしても、それなら次はどうしたら仕事を全うできるかを考えなければ本当に失業の一途を辿ることとなるので、反省をしようと思います。
今回最も強く感じたのは、「積み重ねの力」です。
具体的な例をふたつ。
ひとつめはトクダさんの落語です。
アクシデントのせいで急遽プランニングを変えることとなったとき、ものの一日で修正をして、おそらくですが今回公演で最もお客さんを射止めた演目をやりきったこと。
本当はやりたいことがあったけれど、それでも、これはいつかやりたいと思っていたし、これでいきます。
とりわけ慌てることなく確かめるように修正するトクさん。
ふたつめは初共演のまなみんの前説・後説などなど読み物。
もしかしたらコレ読んでもらうかもと、パッと渡された短くはない原稿。
それを初見で噛まずに読み切るまなみん。
まぁ、それが普通じゃないといけないし、そういうことやってますから…
と、チャーミングな笑顔で答えるまなみん。
二人から僕は、積み上げてきた背景を感じました。
すごい人ってのは、すごいことを当たり前だとしている人、というかセンスとか基準をどこにおいているかの違いだなってすごく実感しました。
ベースができていれば応用が効く。
そんなこと算数でも習うのにな、と。
気づくことってだいたい、考えれば当たり前のことばかりだけれど、無意識にそれをこなすのって難しいことだと思うのです。
僕も基準を考えなおして、その基準に「居る」ために「積み重ね」することをやめてはならないなと考えさせられました。
今年は忙しくしたい。そう考えていますが、量をこなすには早さが要るし、
早く正確に仕事をするにはやはり基礎が必要です。
そんなことに、そんな当たり前にまたしても気がついた、そんなワンデイでした。
「積み重ね」し続け、「高い基準に平然と居る」ことこそが奥義。


