先日、中学校の学年保護者懇談会に行ってきました。

今年、長男は高校受験の年なんです。



そこで「決断力」についてお話がありました。



子どもたちの多くは、話し合いなどとてもスムーズだし、もめることも殆どないんだそう。




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クラスの合唱曲何にする?


何でもいいよ。

 
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○○っていう曲はどう?


うん。それでいいよ。

 
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うん。俺もそれでいいと思う。

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これは一見とても平和でいい光景に思うかもしれません。


でも、これは自分の意志がない、自分の意見を持っていないことに等しい。


しかし全員がそうではなく、中には「自分はそう思わない。△△がいいと思う。」と自分の意見を出す子もいるようで、


そうすると、どうなるか?



みんな、途端に面倒くさくなるそうなんですね。


出された1つの意見になびくだけでは済まなくなり、どちらかを選択しなくてはならないから。


選べない。

どっちでもいい。

なんでもいい。



そんな風に決断力が乏しい子どもが多い。


だから、何かを決断する力、決定する力を色んな行事や普段の活動で養っていきたいと考えているというものでした。


意見を出す子も自信のなさからすぐには意見を言わず、「実はこう思ってる」的に後から言ってくることが多いそうです。


なんかわかるかも。




  決断力に必要な力とは?



分析力、判断力、意志決定能力、柔軟性、リスク判断能力、自信の7つの力が必要であると考えられます。



分析能力:問題や状況を正確に理解し、選択肢を分析するための能力です。


判断力:分析結果をもとに、最適な選択肢を判断するための能力です。


意思決定能力:判断結果に基づき、選択肢を決定するための能力です。


柔軟性:状況や情報が変化した場合に、適切に対応するための柔軟性が必要です。


リスク判断能力:各選択肢のリスクを判断し、最もリスクの少ない選択肢を選ぶための能力です。


自信:自分の判断に自信を持ち、自分の意見に基づいて決定するための自信が必要です。





  自己決定を促すためのポイント



『選択肢を提供する』

はい、いいえの問い方ではなく、どれがいい?何がいい?と答えを自分で選択するような問いかけをする。

子どもがどのスポーツをやりたいか、どの本を読みたいか、どの遊びをしたいかなど。

初めは選択肢を与え、その中から選んでもらう方法がやりやすいかも。




『フィードバックを与える』

 自己決定力を伸ばすためには、子どもが自分で選んだ結果に対してフィードバックを与えることが大切。

良い結果だった場合には褒めることで自信をつけ、悪い結果だった場合には、どうしてそのような結果になったかを振り返る。

そして、次回に活かせるように助言することで、学びにつながる。




『自分で決める練習をする 』

例えば、家族で外食に行く時、子どもにどこに行くか選ばせる。

もっと身近でならば、その日着る服を毎朝自分で選ばせる機会を持ってみる。

なんでもいいのでそういう経験の場を作る。




『自分の意見を尊重する 』

子ども自身の意見や考えを尊重することが大切。

親が自分の意見を押し付けるのではなく、子どもの意見に耳を傾け、尊重することで、自己決定力を伸ばすことにつながる。




『失敗を許容する』

自己決定力を伸ばすためには、失敗を許容することが大切。

失敗してもいいんだと思えると、一歩踏み出す勇気に繋がる。

また、自分が大事にされた(尊重された)経験は、相手に対してもそうであろうとすることに繋がっていく。





  決断できる力は気持ちを強くする


自分の意見を持つということと、自分の意見を押し通そうとするものは別ものです。

自分の意見を持ち、相手の声にも耳を傾け歩み寄る。



この先、高校や大学、専門学校への進学、就職

、人生の岐路で選択の機会はたくさんあります。

そこで、自分が何をしたいのか決断できる力は、この先頑張る力になるんだそうです。


自分の意志がある人は気持ちが強いです。

最後の最後、踏ん張れるのはそういう人だという、先生からお話でした。