軽度のASD&IQ130の小2三男の話。



小学校の先生に

「私(担任の先生)が話している時に、本を読むのをやめないことがあるんです。絶対聞いてないな、聞いてないから後から分からなくなって困るやろうなと思っていると、案外ちゃんと聞いてたりするんですよね。」

と言われることがあります。


本を読んでいるけど、先生の話にも耳は傾けている。


でも、先生を見て話を聞いているわけではないので、相手からしたら「聞いてないやろな」となるわけで。



逆に、聞いてるなと思ったら聞いてなかったパターンも。

先生が伝えた連絡事項の聞き逃しは、直接自分が困ることに繋がるんです。



先生が確認してできるだけ指示漏れのないようにしてくださったりするのですが、そういうサポートがなくてもきちんと情報収集できるように「聴くスキル」は身に付いてて損はないと思うんですよね。


実際、聞き漏れトラブルが多いですし。




過去に

「話をしてる人の目を見て話は聞くんだよ。」

と教えたこともあるんですが、、、


これ、中々難しい。

ご経験された方も多いと思うんですが…




目を見て話を聞く→目を見るのか、話を聞くのか?


そんな感じで、どちらかにしか意識を持っていけないようなんです。



「目を見て話を聞く」


を教えた時に三男が意識したのが


「目を見る」こと。



めっちゃ見る目

ガン見っていうやつ。



見ることに集中するから、話が入らない感じ。



端からみると


「ちゃんと話を聞いてる」ように見える。



でも実際は…

聞けてないタラー





今、私が資格試験のために勉強してる中にも出てくるのですが、話を聞く技術を身に付けると、ミスコミュニケーションが減り、対人関係間のトラブルも減ると考えられます。



だからこそ、少しでも「話を聞く」スキルを育てたい。

望みすぎかなぁと思ったりもするけど、三男ならできるんじゃないかなとも。



目を見て話を聞くことはハードルが高いし、実際に私が習ったコミュニケーション技術では、相手の目を見るというのではなく、視線を相手の方へ向けるというものでした。


目をじっと見られると、相手も緊張してしまう。

なので、目を合わせることもあるけど、時々視線を外すことも必要だと教わりました。


そんな小難しいことはまーったく望んでなくて、三男が身に付いたらいいなと思うのは、体を話し手に向けること。

そして、聞くこと(これが一番難しい…)



話を聴くトレーニングには、相槌を打つ、姿勢よく…何ていう項目もあるんですが、少しずつできそうなことから、スモールステップで。


これはまだまだです。




もう一つ、三男が取り組んでいることがあります。


質問のタイミング。



話を聞いていてわからないことがあった時、分からないと思った瞬間に話の流れを遮って質問してしまうんです。

割り込むタイミングがわからないっていう。



これに対して家の中でやってること。

私が誰かと話してる時に三男が質問を投げ掛けてきたら

「今、お母さんは○○さんとお話してるところだよね?話が一区切りしたなって思ってから話しかけてくれるかな?」

と説明し、待たせるやり方。



ひたすらそれを繰り返す。



最初は

「そんなものわからない!」

と言ってましたが、



次第に

「あ、ごめん。」

と気付くようになり



「もう、話していい?」

と聞けるように。



そして、嬉しかったのが、つい先日。


私が長男と話をしてた時のこと。


私の横顔を三男がじーっと見ているので、

「あぁ、何か話したいねんな。」

と感じつつ、長男との話を続けてたんです。


話が一段落した時に

「ねぇ、お母さん。」

と三男が話しかけてきたんです。


すごくないですか?

私の中では特大のハナマルです飛び出すハート



「三男くん。お母さんと長男くんの話が終わるのを待ってたんやんな。すごいやん!できたね。」

と誉めました。



めっちゃ近くでじーっと私の顔を見るという不自然さはありますが、今までは話に割り込んでた三男が「待てた」っていうのはすごい!



ここまで来るのに長いことかかっているし、できたと思っても、またできなくなることもある。


でも、一回でもできたというのは、大きな成長だなと思います。


そんなこんなで、この小さなやり取りをこれからも続けてみます。


同じように「人の話が聞けない」「質問のタイミングが掴めない」お子さんをお持ちの方。

何か工夫されていることってありますか?


にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村