こんなかわいい茄子をいただきました
名前は『寺島なす』
江戸・明治時代から続く伝統野菜、「江戸東京野菜」のひとつです
墨田区東向島のあたりはかつて寺島と呼ばれ、なすの産地として有名でした。
この『寺島なす』は鶏の卵くらいの大きさのものが美味しいとされ、なす特有の香りが強く、光沢のある黒紫色した実が特徴です。
皮がやや厚めなので、皮付きのまま、天ぷらや炒め物など、油料理との相性は抜群とのこと
関東大震災以降は宅地化が進み、以後は幻のナスとして忘れ去られようとしていた『寺島なす』
数年前に種子が「農業生物資源研究所」(茨城県つくば市)に保存されていたことがわかり、2009年に地元の第一寺島小学校が創立130周年記念事業として栽培に成功したことで脚光を浴びたそうです。
「寺島・玉の井まちおこし委員会」が立ち上げた「寺島なす復活プロジェクト」は、学校や路地での園芸、マンションのベランダなどの家庭菜園で「寺島なす」を作ってもらい、集荷システムを確立して、最終的には中央市場への出荷を目指いているのだそうです
いただいた『寺島なす』を早速調理
「油料理がおすすめ」・・・とのことだったのだけど、茄子のお漬物が好きなので、ぬか漬けも作ってみました(^∇^)
皮はちょっと固めだけど、食べごたえがあって、私は結構好きかも
それから、シンプルに素揚げに
生姜しょうゆがよく合います
以前、農家の方が「茄子はフライで食べるのが一番」とおっしゃっていたので、フライも作ってみました
切り口に衣とパン粉を付けて、茄子の旨みを閉じ込めます
『寺島なす』は小ぶりですが、茄子本来の味がギュッとつまったような濃厚な味で、とっても美味しかったです
新しい品種のお野菜が出てくるのも嬉しいですが、『寺島なす』のような伝統のお野菜も、絶やすことなく残していって欲しいですね
そして、ひとりでも多くの方に、伝統野菜の江戸東京野菜を味わっていただけるといいな~と思います