「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざは、ご存じだと思います。
井戸の中という狭い世界でしか暮らしたことの無いカエルは。
広い海が外に広がっていて、それがどのようなものなのかを知らない、という意味です。
それが転じて、自分の狭い世間のことがすべてと勘違いして、物事を推し量ってはいけないという戒めのことわざとなりました。
このことわざには、実は日本で付け加えられたと思われる続きがあります。
「されど、空の蒼さを知る」です。
井戸の中のカエルは、広い海のことは知らないかもしれないけれど。
井戸の底から見ている空の蒼さ、深遠さをしっている、ということです。
広い世間のことは知らなくても、独自分野では強みがある。という意味になりますね。
でも、私はやはり「大海を知る」ことこそが、現代社会では大切だと思うのです。
今や、必要な情報はネットで検索すればほとんど手に入る時代です。
ビジネスの競争相手も、日本だけではありません。
先進国どころか、中国韓国、そして今やベトナム、バングラディシュ、ミャンマーです。
日本の独自分野のこだわりが通用した時代は、20世紀のことでした。
今や、携帯電話はガラケーと言われ、日本のモノづくりもどんどん海外に出て行って、しかも同じレベルの品質の製品ができています。
その一方で、中高年を中心にした日本人の意識はあまり変わりません。
リストラが常態化しているにも拘わらず、あいかわらず社内調整に汲々としていたり。
アベノミクスがうまくいけば、わが社の業績もいずれ良くなる・・・という他力信仰を捨てきれなかったり。
空の蒼さを知らないくせに、その言葉に甘えていると私は感じています。
日本の人口は減少するかもしれませんが。
アメリカやヨーロッパ、中国や韓国の人口も減少するかもしれませんが。
イスラム圏、アフリカの人口は、まだまだ増えるのです。
そして、高い経済成長を遂げているのです。
井の中の蛙は、やはり大海がどのようなものなのかを知る決断をすべきです。
住み慣れた井戸の中は、心地いいかもしれませんが。
いつまでも、その心地よさが続く保証が無いのが、私たちが置かれた立場なのです。
強いものが生き残るのではなく、変化する者が生き残る。
だからこそ、外の環境を知る決断が大切です。
国見が丘・三尊神像
