術後経過 その後。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。

お盆期間中だけど、夫はシゴト。
しかも今夜は帰宅せず。。

うだるような暑さに何もする気が起きず、ソファに寝転がって大好きな甲子園の試合を見ながらウトウトしていたら、父から電話がありました。


手術から今日で8日が経過。
やっとこ体の管が外れたそうです。

管が外れて体の自由が効くようになり、今日は病院内の入院しているフロア内を8周したとの報告。
1周108メートル×8周=0.86キロですね。

今日まで食事はお粥でしたが明日からは白米に戻すとのこと。
義実家からお中元で送られてきた梨を昨日丸ごと一つ食べ、今日も今から一つ食べるそうなので、食事についても問題なく諸々順調。
週末までには退院できる見込みのよう。


入院嫌いの父はさぞかし嬉しいだろうと思っていたら、「 早く退院したいと焦る気持ちは無いな・・・ 」と。


母からメールを貰っていましたが、こんなにも順調なのに、父はなぜか鬱気味になっているというのです。
先日は、眠れずナースステーションの前でブツブツ独り言を言っていた父に、眠剤を処方したと説明を受けたこともあったそう。


父の不安な気持ちは、たとえ電話であっても声のトーンで伝わります。
決して悪くない報告をしてくれているのに、父はちっとも嬉しそうではないのです。

母曰く、父の実感でガン細胞を手術で取りきれた気がしないとかで、喉元に残る違和感をしきりに訴えているそうです。

手術は無事成功し、「 腫瘍はポロッと取れた 」(食道への浸潤もなし)と言われているので、切開時に少し半回神経を触ったことが、父の訴える違和感に繋がっているのだと想像するのですが・・・
実感から発生した本人の不安を、周囲がキレイに取り除いてあげることは難しいですね。。。

今出来ることは、父の不安をちゃんと受け止め、同調してあげることだけです。


さておき、夫はお盆期間中を避けて夏休みを取得するので昨日も今日も仕事ですが、患者さんが少ないので明日は便宜上お休みになり、今日の夜から義実家に帰省するとのこと。
私はお留守番なので、おうちでまったり過ごします。
不妊治療中の高温期で、あまり無理をしたくないので・・・

人工授精も3回目を実施し、ただいま薬で高温期を維持している状態なのですが、正直今回も妊娠出来ている気がしません。
いつも前向きに考え、毎回撃沈してきたので、もう前向きに考えるのが嫌になってしまいました。

父とは悩みの大きさがは違うけれども、体のことで不安を抱えているとき、空元気を演じたり前向き思考を維持することが結果的に自分を苦しめるのだと実感するので、とことん落ち込む傾向にあるのは一緒なのかも知れません。

思考からして、やっぱり親子だなぁ。