今日くらいは。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


本日、8回目のタキソテールを投与してきた父。

7月1日に受けた内視鏡検査とCT検査結果も、顔を合わせた主治医から簡単な説明があったそうです。


結果。



なんと・・・


なんと・・・



原発食道部位のガンは消えていたのだと・・・



画像を見る限り、転移していたガンも殆ど無くなっていたのだと・・・



ただし!

一部咽頭部(リンパ?)に転移したガンは大きくなっている状況なので、今後その部分の切除手術を考えましょう、と主治医から言われたのだとか。





今日はあくまでも抗がん剤の通院投与だったことや混雑していたこともあり、次週以降の外来で詳しく説明を受ける予定だそうです。
主治医も今後のカンファ等で治療方針を決めるということなのでしょう。



上記は、母が病院を後にする際にメールを送ってきてくれたのと、その後父が直接電話を掛けてきてくれた情報です。



小細胞がんの悪性度については、この1年で嫌というほど知識を叩き込んでいるので( 抗がん剤が奏功しても、3か月ほどで再発し、再発後の余命は3-4か月程度になるとか・・・ )、単純に「 嬉しい 」とか「 安堵 」という気持ちは沸いてこないのだけど、まさに狐につつまされた気分。。。


父は電話口で、

 「 早速、adamが送ってくれた高野山の御守り が効いてくれたみたいだよ・・・ 」

と、涙を堪えながら震える声で言う。


高野山で手を合わせて祈ったくせして、御守りを買ってきたくせしてなんだけど、正直 神や仏が起こしてくれる他力本願な奇跡なんて信じていない私も、今回ばかりは

 「 私が送った御守りのお陰かも! 」

なんて、都合の良い解釈をしてしまいたくなる。



再発や、抗がん剤が効かなくなるという地獄の時を想像したら、安心は出来ないし、したくない。

 「 この病気は、一喜一憂してはいけない病気ですよ 」

との、1年前に告知を受けた時の主治医の言葉通り。



けど、今日くらいは少しくらい、安心感に浸ってもいいよね。