祝 1年経過 & 高野山の御守り。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


実質的に、父の病が告知されたのは2012年6月末でした。

そして両親から私たち娘にその事実を知らされたのは、数日後の7月2日です。

その前日、ちょうど1年前の今日、私は主人の転勤が1200キロも離れた九州の地に決まったことを知らされたばかりでした。


それから引っ越し準備に追われつつ、抗がん剤治療のために入院した父を見舞ったり、夫にも主治医の話を聞いてもらうために夫婦で何度か病院を訪れたり。
慌ただしい7月を過ごし、8月上旬に断腸の想いで九州の地へとやって来たわけです。

あれから1年が経過。


2013年のお正月を迎えられないと考えていた父でしたが、今日は3か月に1回の内視鏡&CT検査のために通院しています。
今月末には67歳の誕生日を無事に迎えられることでしょう。


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ところで昨日までの週末、私の大学時代の友人に会うために、夫婦で大阪旅行に行ってきました。

金曜日の夜に友人に会い、土曜日は和歌山県まで足を伸ばし、世界遺産の高野山へ。
1200年近い歴史を持つ高野山の想像以上の荘厳な雰囲気に圧倒され、魂が洗われるような時間を過ごしました。

自由の利かない体を人に支えられ、必死に仏の前に進もうとする人。
お遍路姿で手を合わせ、読経を口ずさむ人。
手を合わせ、深く頭を下げたまま、その場に立ちすくむように祈る人。

皆、様々な事情を抱え、この地へとやってきているのでしょう。。。

もちろん海外からの訪問客や団体ツアー客の方々も多くいらっしゃいましたが、ここが観光地としてではなく聖地としての空気に包まれているのは、長い歴史を通して人々の深い祈りが込められた場所だからなのだと感じました。


高野山 奥之院では、父のために身代わり御守りを入手。

父と家族の末期がん闘病記


父が1日でも長く、心穏やかな時間を過ごせますように・・・