週末、ダンナさんは博多での勉強会に泊りがけで出席しているため、夫婦別々の夜を過ごしています。
・・・というわけで、おひとり様時間の有り余る夜は、実家に電話。
父は相変わらず、タキソテールの副作用による全身倦怠感がひどく、眠れず、立ち上がる気力すら削がれて廃人状態の様子。
電話に代わってもまったく力のない状態で、不安定な気持ちを紛らわせるためだけに、美味しくも感じられないお酒に手を伸ばしているそうです。
そのため、1時間近い電話は母との会話で大半を占めていたのですが、その中で実家お隣のお宅のご主人が亡くなられ、昨日が告別式だったとの話がありました。
我が実家周辺は、まさに両親世代ばかりが集まる住宅地。
亡くなられたご主人は、父より1歳年上の67歳でした。
退職後に病気を患い、自宅療養が難しく、近年は施設にお世話になっていたということですが、お正月明け位に更に体調を崩され、我が父も通う近所の大学病院に入院されていたとのこと。
直接の死因は患っていた病気ではなく、気管への誤飲だったそうです。
同世代の父が、その訃報を聞いて大きなショックを受けたのは言うまでもありません。
と同時に、父も自身が患う食道がんで亡くなることよりも、抗がん剤の副作用(免疫力の低下)から引き起こされる肺炎などによってコロリと命が絶たれてしまうことに、ただならぬ恐怖を感じているようです・・・
昨年末には同じく食道がんを患っていた中村勘三郎さんが、食道がん自体ではなく抗がん剤治療が影響して肺炎を患い、更には急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を引き起こして亡くなられています。
先日の検査でガンの縮小が認められたとは言え、父がナイーブになってしまうのは仕方がありません。。。
それでも父は、抗がん剤治療の道を選択し続けるそうです。
とにかく、1日でも長く生きたいという執着。
もはや、それは執念です。
タキソテールが効いている可能性が高いとは言え、父を廃人同然にしてしまっているタキソテールの副作用。
次回2月8日にタキソテールの4回目の投与を行うことは決定していますが、その後は???
抗がん剤治療を受け続けるとして、このまま副作用の大きいタキソテールを打ち続けるのか、シスプラチン+CTP-11に戻るのか、はたまた第三の抗がん剤を投入するのか。
母とは、今後の見通しを立てるためにも一度、ガン専門病院でセカンドオピニオン外来でも受けようかと言う話をしましたが、今の主治医を300%信頼しきっている父はきっとそれを拒むでしょう。。。
母が電話を切る直前に、
「 あなたが近くに住んでいれば、週末実家に帰って来れるのにね。。 」
とポツリと呟いた一言が、私の胸にズシンと来ました。
夫のいない週末を、手持ち無沙汰に過ごしてる私。
・・・やるせない気持ちばかりが残ります。