セカンドライン決定。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


今日は父の外来日。

研修中の我がダンナさんが代休だったので、急遽外来に同行してくれることになりました。


医師と言っても、専門外のダンナさんが外来に同行して出来ることなんて何も無いけど、父の気持ちの上でその存在が大きな安心感に繋がっているのは確か。


ありがたい、本当にありがたい。



外来予約は11時で、ダンナさんも11時ぴったりに病院に到着。

けど、結局診察室に呼ばれたのは11時45分頃ダッシュ

父の主治医はこの大学病院の副院長でもあり、食道がん治療では名が知られている先生なので、外来はいつでも大盛況です。



そんな主治医とダンナさんは7月にも顔を合わせてるので、主治医は診察室に入るダンナさんの顔を見るなり、


 「 今日ここでちゃんと話を聞いて貰えれば、後日改めて家族の方に説明をする必要がないですね。 」


と言い、早口で状況説明を開始。


父と母は、その内容を理解しているのかしていないのか・・・

十中八九理解していないんだろうけど、主治医のことを100%信頼しているから、何も考えずに説明同意書にサインをしているという感じでした。


まぁ、ダンナさんは内容を理解してくれているし、私も主治医の説明に関しては大まか理解できたら、何も問題ないのですが・・・

案の定、張本人の父は診察室を出た後、


 「 主治医が言ってることは、なーんにも頭になんか入ってないよクシュクシュ


と。


まぁ、主治医から聞くことは悪い話ばかりだと思い込んじゃっているから、聞きたくなくて頭に残らないのは仕方ないよね。。。




そんな主治医からの説明要旨は以下の通り。


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・シスプラチン+CPT-11投与後の総合評価において、食道がんの増大と、腹腔内転移リンパ節の増大が認められる。


・父が訴える腹痛は腹腔内転移リンパ節の増大によるもので、鎮痛剤を処方。


・今後の化学療法に関してはセカンドラインとして「タキソテール」という薬剤に変更。


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というわけで、父の抗がん剤セカンドラインはタキソテールで、11月5日に入院することが決まりました。


そして、一日2錠服用していた鎮痛剤(ロキソニン)は、父の希望で1日3錠に増量。

ロキソニン投与は一日最大3錠が限界みたいなので、もしこれで痛みが治まらないようだったら、次はお薬を変更することになるそうです。




病院を出た後は小田原までドライブをし、小田原おでんのランチを食べたあと、ショッピングモールでお買い物。

ダンナさんも家で夕食を頂き楽しい時間を過ごした後、都内の寮へと帰っていきました。



私が運転する車で、最寄り駅までダンナさんを送り届けたわけですが・・

車中でダンナさんが


「 お父さん、今日一日殆ど食べていない状況だったからびっくりしたよ。

  無理してでも食べることが一番の薬。

  しっかりゴハンを食べるようにしなくちゃね。 」


と。


確かに今日も、父は食欲が無いからと、殆どゴハンを食べていませんでした。

でも、ダンナさんがそう言って心配していたよと父に話をしたところ、


「 お医者さんがそう言うなら、やっぱり食べなくちゃな。 」


そう言ってバナナを半分+豆腐のお味噌汁を1杯、無理やり胃袋に押し込んでくれました。


母や娘の私が言うことはあまり聞けなくても、私の夫である前に医師であるダンナさんの言うことは素直に聞けるみたいです(笑)


久々に微笑ましい気分になりました。

ああ、嬉しいなぁ。



ダンナさん、今日来てくれて本当に嬉しかったよ。

心から、ありがとね。