山寺



 山寺へ行ってきた。例の「岩にしみ入る蝉の声」である。山寺の詳細は省くが、何とも足腰の衰えに自身驚いた。数年前に登った時は、別段辛くはなかったのだが、今回は一番上の茶屋で息切れ激しく、休憩となった。あとほんの少しの所である。録っていたビデオに「フーフーッ!」と、情けない声が入っている。鍛えねばならん。救いは筋肉痛が翌日に来た事である。なはは。

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 優雅に流れる運河。時には川岸の喧騒、時には小鳥の囀り。ロックを維持する事を生業とする人々に無節操な旅人。全てがあるがままに流れる時間。少しも金持ちではないが、時間を全て自分のために使える裕福さ。自分に置き換えるのはよそう。(^^)




 で、船上で何をしているか?だが、何の事はないポワーっとしているのだ。(^^) 時々、止場に係留して街中に買い物に行ったり、水上コンビニ!みたいな所で足らない物を買ったりしてる。でも、まったく退屈はしなさそうである。なんと言っても景色が素晴らしい。早春の河岸は緑溢れ、気にする風でもなく人々は行き過ぎてゆく。すっかり生活の一部に溶け込んでいるのだ。違う時間が流れている様だ。まあ、特別な目的がある訳ではないので、それで良いのだろう。
 で、続き。

 フランスの小さな造船所で定年を迎えた技師が、自分一人で作り上げた船を操り、運河を1月掛けて北海まで旅する。家その他の不動産は全て処分し、船上生活者になってしまうのである。もちろん妻も一緒である。時速8kmでの旅は優雅であるが、時に危険も伴う。貨物船とのすれ違いや「ロック」と呼ばれる堰の通過は油断ならない。しかし、ヨーロッパがあんなに運河が発達しているとは。確かに大型貨物輸送が困難な時期には運河は重宝であったろう事は察しがつく。それにしても網の目に走っている水路は圧巻である。その中でもベルギーの「インクライン」は、もの凄い規模である。「ロック」の一つなのだが、高底差70メートル近くを渡す為に、水槽に船を浮かべて一気に下ろしてしまおうという途方もない設備なのだ。実際に映像で見ても信じられない光景だが、台車に載ったバカでかい水槽は、TVではスケール感が出ないので、おもちゃが動いている様である。是非一度、生で見たいものである。<つづく>

インクライン



 ここの所、紀行文やエッセイをよく読み、ドキュメンタリーを見る事が多くなっている。他の人々の生活に興味があるのである。何故か?。そこには私の考えの及ばない日常があるからだ。ある時は温泉地の傍らの農民の生活を垣間み、ある時はジェットのパイロットの日常を疑似体験する。そこには私にとっての非日常が展開されているのだ。春先の降雨に一喜一憂する姿や、高度1万メートルでの落雷は、どう考えても私の非日常だ。そんな中、深く心に残る番組があった。大分前になるが、BS2で放送された「時速8kmの旅」である。ヨーロッパの運河を航行する紀行番組であったが、何とも私には羨ましく憧れたのだ。<次回>