だァァァァァ!映司は声を出し、刀一つで突貫していく。
敵もぼーっとはしてはいない。小次郎と呼ばれた者は、すっと身をひそめるように下がって、巨漢は、
「小次郎は下がったな・・・・こいつでどうだ!」
横につけてあった、ホルダーに手を伸ばし、何かを取ってみせた。
マシンガンが描かれたカード。バズーカが収納され、代わりにマシンガンに変わった。
「もう・・・!遅い!」
巨漢の真横に映司が瞬間移動でもしたのか、そこにいた。
「てぇぇぇやぁ!」
真横からぶった切ろうとしたが、敵も回避のモーションを取り、マシンガンだけが真っ二つになっていた。
「!!」
映司の背中に激痛が走った。まるで何か遠くの物を投げつけられたような・・・何が起こった?
思考を追いつかせる間もなく、敵はショーティーのような、小さな銃を取り出した。これもカードなのであろう。
「死ねるか!」
映司は敵がショーティーを撃った瞬間に刀を巨漢に投げつけた。
「何?」
巨漢も瞬時に回避しようとしたが、遅かった。投げた刀は巨漢の右肩に刺さり、持っていたショーティーを手放してしまった。
「しまっ・・・!」
「オオオオォォォォォォ!!」
その隙を逃すまいと映司は突貫していく。
「てえええりゃァ!」
近づき、腹に一発パンチをかました。そして腰のホルダーに手を伸ばし、
「あんたのカードを使わせてもらう!」
手にとったのは先ほどのショーティーだった。2枚目のカードだったのだろう。
「逃げろぉ!小次郎!」
血反吐を吐きながらも巨漢は指示を出す。
「そんな事!」
映司は引き金を引く、その瞬間
「待て!」
さっきの小次郎と呼ばれていた少年が映司の直線上に立ち、銃を構えていた。
「動くな!それ以上動くと、お前を撃つ!たとえ、お前が能力者であっても拳銃で撃たれるのは相当痛いはずだ!」
小次郎が手にしていた銃は寸分も狂うことなく、こちらに照準を向いている。
「そっちが撃とうとしても俺はこいつを殺す」
読み合い。映司は今にも腹が煮えくり返りそうになっていた。
前にも感じた、「死ぬ」という事であった。そう先走って考えてしまうのは映司自身が生き急いでいる証拠でもあった。
「小次郎!いいから逃げろぉ!」
巨漢が虫の息のような声でまだ指示を出す。
「アニキ・・・でも!」
「いいから逃げろ!周りを見ろ!警察がもう!構わず!」
ゲホゲホ!とまた巨漢の口から血反吐が出た。見ている映司のもキツイ部分はあった。映司はこのような状況でも殺したくない。という理性にも似た何かが発動していた。
それを感じ取ったのか、銃を捨て、1枚のカードを取り出し、消えた。瞬間移動のような力を持ったカードがあるのだろうか?映司はそんなことを考えていたが、今は下に踏みつけている巨漢であった。
「もうあんたの負けだ!生きて罪を償え!」
映司は銃口を向けながらも撃つ気はサラサラ無かった。これで解決つもりだった。あとは警察が確保すれば・・・・
「へっ!これで時間が稼げたか!一緒に地獄まできやがりなぁ!」
巨漢は映司の足を鷲掴み、ポケットに忍ばせいたものを映司に見せた。数字がめまぐるしく動く、
「そ・・・・それは・・・・自爆?」
気づいた時はもうすでに時は遅く、2人を巻き込み、大きな、爆発をあげ、炎の渦を作った。