トイレに入って蚊にさされ、夏はまだ終わったわけじゃねえとばかりの痒さにたじろいだ。季節の変わり目は何も気象庁が決めるわけじゃないという当たり前の事に今更ながら気付いたりする。
ユニオンプロレスは本大会を入れ後二回で解散する。そして意外にもこの小さな団体がプロレスの楽しさを魅せてくれた。
新木場1st RINGはというと、まるで小さなサーカス小屋のような佇まいで、中に入ってもその期待を裏切らないのがいい。そしてこの会場こそが現ユニオンプロレス再旗揚げの神聖な地でもある。
さて、オープニングマッチは柔道vs空手最強決定戦で福田洋選手 vs 竜剛馬選手 with 小笠原和彦先生だ。
序盤にリング内にテーブルと椅子が運ばれ、なんとルールを決めるところから始まった。このあたりが如何にも福田選手の試合らしい。竜選手が善戦するも、試合は福田選手がパーフェクト・プレックスで勝利した。
第二試合は三富政行選手&中津良太選手 vs 円華選手&本田アユム選手だ。
序盤の中津選手と本田選手のグラウンドの攻防も良かった。また、相変わらず女性ファンが冷たいが、三富選手がいい動きをしていた。円華選手、本田選手も素早い動きを見せていた。試合は円華選手がランヒェイで三富選手を仕留めて勝利した。
第三試合は紫雷美央選手、レディビアード選手のユニオンラストマッチで、紫雷美央選手&レディビアード選手 vs GENTARO選手&木村響子選手だ。ビアード選手はいつもと変わらない元気一杯のファイトだったが紫雷選手も負けてはいない。また木村選手も個性的なレスラーで、自分がプロモーターならこの選手を多用しているだろうと思う。GENTARO選手は相手が相手だけに少し戸惑った様な感じだったが、フッと吹っ切れたように戦い始め、首4の字固めからの押さえ込みでGENTARO選手木村選手組が勝利した。最後紫雷選手と木村選手が抱きあって、これが紫雷選手、ビアード選手のユニオンプロレスでの最後の試合となった。いいファイトを有り難う!
第4試合は王者・希月あおい選手 vs挑戦者・チェリー選手のFly to Everywhereワールドチャンピオンシップ。この試合は特別ルールで、一本目はポインターとして松本都を加えた3WAYマッチでおこなわれ、松本から3カウントフォール、ギブアップをより多く奪った選手が勝利となる。二本目は試合中にロックンロールが流れ、曲が流れている間はロック魂を炸裂させないとならないロックンロールデスマッチで争われる(特別レフェリーはA.YAZAWA)。三本目を決着戦としておこない、前2本での獲得した本数に応じて相手から奪わなければいけないフォールカウントが減った状態で争われる。例えば2本先取していた場合は、相手から1カウントフォールを奪えば勝利(自身は3カウント)。互いに一本ずつ取っていれば、2カウントフォールで勝利という複雑なルールで行われた。試合は1本目をチェリー選手が取り、2本目はお約束の機材故障により、希月選手がなんと「白鳥の湖」からの丸め込みで1本を取った。しかしアントンは面白い。出てきただけで大爆笑だった。三本目はチェリー選手が春夜恋からさらにブリッジをする新技・ユニオンロックで2カウントフォールを奪って勝利。チェリー選手がタイトル奪還を果たした。また10.4ユニオン最終戦において高梨マサコと戦う事になった。
セミファイナルは木高イサミ選手&風戸大智選手&久保祐允選手&柴田正人選手 vs FUMA選手&MEN’Sテイオー選手&宮本和志選手&SAGAT選手のイリミネーション8人タッグマッチだ。この試合、オーバー ザ トップロープは失格となる。
選手入場の段階で風戸選手が盛大な紙テープを激励を受け、風戸選手の気合いも並々ならぬものを感じた。
試合は序盤で柴田選手、久保選手がロープ超えであっけなく失格となった。続いて宮本選手、SAGAT選手がロープ超えで失格となり、パワーファイター達が姿を消してしまった。続いてイサミ選手、テイオー選手がロープ超えで失格となる。最後はFUMA選手と風戸選手の因縁の一騎打ちとなった。風戸選手が飛び技など機動的な技でジワジワと追い詰めるも、打撃技で突破口を開いてゆくFUMA選手が最後はダイビング ヘッドバッドで風戸選手を仕留めフォールして勝利した。
この試合をもってキングレギオンは解散、FUMA選手の申し出によりユニオン最終戦では風戸選手を相手に戦う事になった。思えばこの二人が次世代を担う選手達であり、ユニオン魂を色濃く受け継ぐユニオン戦士なのかもしれない。それだけに最終戦での決戦が期待される。
メインイベントは石川修司戦士 vs 諸橋晴也選手のラストマンスタンディングマッチである。
序盤から石川選手のラッシングパワーで攻め込むも、諸橋選手は何度やられてもゾンビの様に立ち上がっていった。正直、諸橋選手が石川選手相手にここまで戦えるとは思っていなかった。何度ダウンしても立ち上がってくる諸橋選手に最後は石川選手もカウント途中であるにもかかわらず、ランニング・ニーリフトを叩き込み勝利した。見応えのある素晴らしい試合だった。
試合後は紫雷選手、ビアード選手、そしてユニオン再旗揚げをした記念すべきこの新木場1st RINGの会場管理の佐藤氏に対して花束が贈呈された。実にユニオンらしいはからいだ。
また怪我で長期欠場中の河村選手もリングの中に呼ばれ最終戦までゴールテープを振り切るくらい頑張る決意を表明して「行くぞ、ユニオン!」の大合唱で新木場での最後の大会の幕は降りた。
これには泣けた。
さてこれからユニオン最終戦を迎えることになる。一部選手の去就は決まったがほぼ全員はまだ不明である。イサミ選手が作ろうとしてる新しい家とは何か。DDTの新しいプロダクションとは何か。ユニオンの旗の下に集まったユニオン戦士達、果たしてどんな試合を見せてくれるだろうか。
追伸. 本日の後楽園大会において紫雷美央選手が引退し、また結婚の報があったという。紫雷美央選手、長い間お疲れ様でした。またお幸せに!

















