「夏に向かってユニオン!」ということだったが、昨日の大会は雨が降ったり止んだりの生憎の天気だった。
いつものようにユニオン選手が揃っての挨拶だったが、今回はユニオンプロレス代表のナオミ スーザンが10月4日の後楽園大会を最後に辞任する旨が伝えられた。なんとも残念な事である。特に古いファンは想いも複雑だったと思う。是非、代表というカタチでは無くともユニオンに関わってもらいたい。
さて、オープニング マッチは『空手チーム』小笠原和彦選手&竜剛馬選手 vs『柔道チーム』福田洋選手&本田アユム選手 vs『ボディビル チーム』諸橋晴也せ&マッチョ・マイケルズ選手の3WAYタッグマッチである。まずは3チームのデモンストレーションからはじまり、試合が始まったが、意外にもボディビル チームがポージングでかわしたり、体に塗ったオイルで善戦するも、本田選手の一本背負いからの腕ふしぎ逆十字で剛選手からギブアップを奪って勝利した。
第2試合は三富政行選手&中津良太選手 vs 大日本プロレスの橋本和樹選手&菊田一美選手のタッグマッチだ。若い中津選手と菊田選手のキック合戦は見ものだった。また、流石橋本選手、他団体で修羅場をくぐってきただけあり強かった。試合は橋本選手がアンクル ホールドで三富選手からギブアップを奪って勝利した。
試合には負けてしまったが三富選手のポテンシャルは高い。相当に稽古をしてきたのだろう(アントニオ猪木氏に習ってあえてトレーニングとは言わない)。何があったにせよきっちり努力している選手にはキチンと評価するのがプロレス ファンだと思う。それが解らないよいでは駄目だと古いプロレスファンは思う。
第3試合は紫雷美央選手&HAYATA選手 vs チェリー選手&梶トマト選手のミックストタッグマッチだ。チェリー選手と梶選手の試合前のダンス パフォーマンスは楽しかった。紫雷選手は相変わらず紫雷選手らしいテクニックでガンガン攻めたがHAYATA選手もかなりのテクニックで、HAYATA選手がチェリー選手に土蜘蛛をきめて勝利した。紫雷美央選手、残された時間は少ない。なんとも惜しい限りである。
ここで休憩。
休憩後はセミファイナルはFUMA選手&MEN’Sテイオー選手 & SAGAT選手vs石川修司選手&久保佑允選手&風戸大智選手のスクランブルバンクハウス6人タッグデスマッチだ。この試合は予め用意された有刺鉄線バットなど凶器や反則が認められた試合だ。ほぼルールの無いこの試合、序盤より激しい試合となった。またしてもMEN’Sテイオー選手に風戸大智選手の額を割られ流血戦となってしまったが、風戸選手が大善戦した。MEN’Sテイオー選手らは石川選手組の連携の分断に成功し、風戸対キングレギオン3人組となってしまうも、気合いで何度も立ち上がりエルボー合戦、飛び技、特に精度の高いミサイル キックなどで応戦するも、FUMA選手がダイビング ヘッドバットで風戸選手から3カウントを奪って勝利した。この試合、メインイベントと勝るとも劣らない白熱した試合で、ここで声援の限りを尽くして声が枯れてしまった。
風戸選手、このところ登り調子であるがレスリング センスの良さとその人間性がファンを惹きつけているのかもしれない。
メインイベントはインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級選手権試合だ。このベルトはかつて飯伏幸太選手も巻いた由緒あるベルトだ。第22代王者の木高イサミ選手は今回は円華選手を相手に3度目の防衛戦だ。共にKAIENTAI DOJO出身になる。
試合は序盤からハードな展開となる。蹴りあい、決めあいと途中円華選手が押しているところもありギリギリの戦いだったが、試合は小高選手が円華選の後頭部への勇脚から勇脚・斬を決めて円華選手をマットに沈めてなんとかタイトル防衛を果たした。
これまでコミカルなシチュエーションでの試合が続いてきた円華選手だが、相当なポテンシャルを持っているのをちらつかせていたが、この試合でその力を全開に開放させ、実に清々しい試合だった。
ユニオンプロレスの選手は石川選手と福田選手を除いては決して体格に恵まれた選手達では無い。しかしこんなに粋な団体は無い。野暮はやらないしユーモアも忘れちゃいない。ユニオンプロレスという団体、例えヒールと呼ばれるレスラーであろうが、今日は出場していない選手でも応援して損な選手はいない。
要はコミカルからバチバチまで、まるでサーカスに行くように楽しめ、試合が終わった後は観客もユニオン戦士のひとりになれる、ユニオンとはそういうプロレス団体なのだ。