極上爆音で「進撃の巨人」を観たわけだが、原作もアニメも全く観た事が無い。従って原作とどう違うというような事は言えないが、結論からいうと面白かった。
人が巨人と戦うという実に子供騙しなストーリーを成功させる鍵は緊迫感であろう。これはエイリアンの一作目と同じで、あの作品も何が良かったかと聞かれれば迷わず息苦しいほどの緊迫感と答える。エイリアンの場合極めて狭い空間の中での緊迫感であったが、本作の場合はハエたたきを持って人に追われるのろまなハエのような心境だ。
実写化においてはこの緊迫感を出す事に苦心したんじゃ無いだろうか。緊迫感がなければおそらくコメディになってしまったかもしれない。
設定は昔と未来を混ぜたような感じで、古いモーゼルライフルのような物を持っているかと思えば、立体機動装置なんかも持っていて巨人が出てもおかしくないような世界観を作り上げている。
また巨人もオッさんやオバさん、オタクといったように多彩ではあるが、人間サイズだったとしてもクセのあるキャラクターとして不気味さを醸し出している。
ただこの映画はグロい。その点は気を付けたほうがいいかもしれない。

エンドロールも普通とは逆に下から上に向かって流れ方で、あたかも巨人から守るための高い塀を登ってゆくような演出になっていて面白い。

どうやら本作の監督がマッドマックスを立川で観て感動し、是非進撃…も極上爆音でとのオファーに応えての上映と聞く。

あの緊迫感を楽しむだけで観る価値のある作品だ。