Time Machineはシステムを丸々バックアップしているわけではない | デカの日常

Time Machineはシステムを丸々バックアップしているわけではない

やっちゃいました。データの八割は消滅してしまいました。

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今日、ほんの興味本位でMacのOSをYosemiteからMavericksへダウングレードしました。
(command + Rを押して起動→Time Machineバックアップから復元→OSが10.9の時に作った最新バックアップから復元する方法で。)

「Time Machineに全てのデータはバックアップしてあるし安心!」なんて思いながら・・・



そしたら異様に早く終る復元。


ざっと500GBもあるTime Machineのバックアップデータが、一時間ちょっとで移行完了???


ログインすると設定が移行されていない所がチラホラ・・・
Finderを開くとスカスカのデータ・・・





Σ(゚д゚lll)データが消えてる!!!




そうです、ないのです。今までMacに保存していて、バックアップされていたデータの八割がない。

保存していたほとんどが紳士の秘蔵ファイルだったのが不幸中の幸いなのか、音楽関係のファイルは何とか残っていましたが...

夜になってようやく立ち直れたところです。


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「しかし何でこんなことになったんだ?」と疑問になり、ここで知ったかぶりしていたTime Machineについて調べてみました。

結論を書くと、どうやらTime Machineは、直近に変更や保存されたファイルのみを、保存しておいてくれる機能なのです。
ワープロソフトや編集ソフトの、リドゥー・アンドゥーみたいな機能でしかないのです。



僕は初回にTime Machineのバックアップを作る時、一晩かけてシステム全体のバックアップを作っていたので、バックアップの作成先には、常にMac内の全データが丸々保存されていると思っていました。
そしてMacで変更や追加されたファイルが、作成先に継ぎ足すようにバックアップとして作成されていると勘違いしていました。

ただ実際には"継ぎ足しのバックアップ"が増えていくに連れて、作成先の容量が少なくなると、古いファイルは消えるものなのです。
【追記】ちゃんと説明されていました。
バックアップ用のディスクがいっぱいになったときに表示されるこちらの警告。

赤枠内の説明にちゃんと明記されていました。やはり新しいバックアップが増えてディスクの容量がなくなると、古いバックアップファイルから順に削除されていく仕組みでした。
だからこの警告が表示されたら、早いうちにバックアップディスクをフォーマットして、初回バックアップを作らないといけないのです。

だから絶対にチェックマークを入れてはいけません!(以前はチェック入れてた・・・)
【ここまで追記】


赤丸の箇所が見落としていたところ。

だから買って半年ぐらいの時から、もうMac内の全てのファイルのバックアップは存在しなかったのでしょう。
直近に変更・保存したファイルしかバックアップされてなかったのです。
これぞ勘違いが生んだ悲劇。

システムの復元などという慣れない作業をするのに、Mac内を丸々バックアップを取らなかった自分が一番悪いですが、これは誤解を与える機能ですよね。
でも今回のことがなければ、ずっと勘違いしたままでした。

こんな悲劇を生まないために、ここに書き残したいと思います。

【追記】ネットで調べていたところ、どうやら上述した不具合は、Yosemiteの初期リリース版でのバグが原因だという話もありました。
どちらにせよ、
Mac本体を初期化する場合は、Time Machine用のHDDを一度フォーマットして、システム全体を「初回バックアップ」としてバックアップすることを強くおすすめします。これなら確実です。



では。(最終更新:2015/12/27)