当ブログは、自閉スペクトラム症の当事者である僕が、いつも見ている世界をできるだけ詳細に言葉にしていくことで、皆さんに他者の価値観を鑑賞していただく試みです。

どうもクリハロです。僕の見ている世界を少し覗いてみませんか?​

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 前回は初投稿ということで自己紹介しかいたしませんでしたが、今回から本編に入っていきましょう。

 初回である今回は自閉症の代表的な特性でもある“こだわり”というものが、どんな様相であるか知っていただこうと思います。よろしくお願いします。

 

※個人差が大いにあります。

※僕の個人的な見解であるとご理解ください。

 

 さて、「こだわり」という語は現在でこそ「素材にこだわった一品」のような「妥協せず、とことん追求する」というプラスの意味が生まれましたが、元々は、

 

・ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。

・つかえたりひっかかったりする。

・難癖をつける。けちをつける。

(goo辞書)

のような、マイナスの意味しかありませんでした。僕としても「こだわり」という言葉には、この元来の悪い意味を強く感じてしまうのです。もちろん、作曲をするときなど、プラスに働くこともあるのかもしれませんが、それ以上に…

 

 なんでこんなことしてるんだ… 

 

という、自分自身への呆れがやって来るのです。

 

 今回は、自分でも良くわかっていない「服」へのこだわりを話していきます。

 

 

  肌触りと肌障り

 

 辞書を引くことから始まったこの記事だし、今回は国語の要素高めでいくね。

 よく「耳ざわりがいいことばかり言うな」なんて文に対して「耳障り」は「聞いていて不愉快に思うこと」を指す言葉だから誤用だなんて指摘を聞くの。

 だけど、言葉は時代の流れに従って変わっていくのが面白いと思うし、僕はあまりわざわざ誤用を論うのが好きじゃないから、むしろこれを楽しみたいんだ。

 

 まあ、きっと「手触り」や「肌触り」からの類推でこんな用法が出ているのかな。

それで、僕は逆に思ったんだ。「肌障り」なんて言葉もできるんじゃないかって。

 

 新しい言葉ができるためには、その言葉に有用性があって、使う人が多くいないといけないんだろうけど、僕としては「この生地は肌障りだ!」って言いたい場面は、生活の中でも本当に数多くあるから、ぜひ皆さんにも使ってほしいな。

 

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​ねぇねぇ、クリハロくんの嫌いな服ってどんなのなの?

​うーん、嫌いな服っていうか、もう絶対着られない!みたいな衣服も多いから、とりあえず、思いついた順に挙げてみようかな。

 
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クリハロの嫌いな衣服

・首全体が付くタートルネック

・チクチクするウール素材

・縫い目などが動いて体に当たる服

・ゴムやベルトが骨盤に当たるズボン

・腕を動かすと脇で音が鳴るアウター

・定位置がよくわからない紐の装飾

・手袋、マスク、耳当てなど

 

 本当は、もっとありそうだし…とにかく面倒な人間だよ。

こんなだから、お気に入りの服を見つけるのは、至難の業。それに、別にそんなにファッションになんて興味ないのに、着てみないと着られるかどうか判らないものだから、服を買うのも一苦労なんだ。

 

 僕は音に敏感だったりもするんだけど、こういうある五感で受け取った刺激を過剰に強く感じてしまったりするのを“感覚過敏”と呼ぶよ。

 

 僕、視力が0.01もない強度近視で、ずっと眼鏡を掛けているんだけど、これは物心つく前から慣れていてよかったと、心から思うよ。

見えていても、光にびっくりしがちなところとかはあるけど、もし眼鏡やコンタクトをする感覚が、チクチクセーターを着るくらい嫌な感じだったら、もうずっと何も見えないで生活するしかなかったもん…。

 

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​嫌いな服を着るときの感覚ってどんな感じ?

​嫌いな度合いにもよるけれど、それを着せられると、息ができないというか、殺されそうな圧迫感を感じるんだ。なかなか表現が難しいんだけど、肌の上で虫が這いつくばっているような不快感だと思ってもらえば近いかなと思うよ。

 
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 ただ、僕はタートルネックは絶対無理だけど、意外と中学校の詰襟の学ランは大丈夫だったんだよね。なんとなく、見た目で怖くて「着たくないよ〜」って駄々を捏ねていた記憶があるけれど、渋々着てみたら問題なくて、逆に卒業する頃にはポケットの多さで結構気に入っていたな。

 

 そんな謎の感覚は、僕自身よく理解できていない部分もあるの。でも、無駄な装飾とかがないシンプルな服は、高確率で着られるものだから、そんな面白みのない服がいいのかもね。

 …と、言いたいけど、美的感覚としては、結構派手に攻めちゃう服が好き。

 

色々言うけど、体型に合う服がまずないよ…

 

 確かに、ひどく痩せていて、特にズボンとか、選べるのがとても少ないから、こんなわがままを言っている場合じゃないね。

 

 

  季違いと色違い

 

作りたて夜食の茶漬け香る海苔

 

 国語の要素多めにするのを、忘れそうだったから一句適当に詠んでみたよ。これはパッとは判りにくいけど、春の季語「海苔」と秋の季語「夜食」が共に使われてしまっている「季違い」と言うタブーを犯したあまりよくない俳句の例なんだ。

 

 「季違い」には、俳句に関係なく、単に「物事が相応しい季節と違っている」という意味もあるんだけど、今回の服の話ではこっちの意味で使うね。

 もしくは、こだわりが暴走してパニックに陥った僕はキチ…やっぱやめとこ。

 

 さっき言ったように、気に入る服との出会いはとても貴重だから、そういう服があると、すぐ大好きになってしまって「あと何着も欲しい」だとか「たとえ季違いになろうと毎日着たい」だなんて、過激な思想が生まれるんだ。

 

 そんな気持ちから、何がなんでも着たいと頑張ってしまうのは、差し詰め“こだわり”と呼ぶのがいいんだろうね。

 手先が紫色になったって寒い服装のままいたり、穴が空いたり裾が切れたりしてもずっと着たがったり、客観的に見ると意味不明だけど、僕にとってはとても大事なことだったんだ。

 

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​具体的にクリハロくんのこだわりで着ている服を教えて。

​そうだな〜。小さいときは、外に着ていく洋服に対しても強いこだわりがあったんだけど、外ではさすがにシンプル過ぎる服ばかり着たりするのは、ちょっと変だって思われるから、今は主に寝巻きでこだわりを発揮しているよ。

 
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 そうやって少しずつこだわりから解放させていくのも、なかなか大変だったけれど、その代わりにどんどんパジャマに対するこだわりは強くなっているような気もするよ。

 

 僕のお気に入りは、UNIQLOの無地で多くのカラー展開がされている商品!

 

 

 曜日ごとの色を決めて、夏は薄い半袖とステテコ、冬は長袖にスウェットパンツを色違いで7種類ずつ持っているんだ。(…もし一枚でも欠けたら、全て買い直し)

 

 常に「変化」というものが大嫌いだから、夏と冬の2パターン決めていても、今着ている方からは変えたくないもんで、いつも鳥肌を立たせながらやっと冬服にして、汗だくになりながらやっと夏服にするんだ。

 僕が神様だったら、ずっと同じ気候にして、自然がおかしくなってただろうな。

 

 ただ、一つ問題があってさ……。ちょっとダサいらしいんだよね。

 

 何がなんでも上下の色をほぼ同じ色で合わせているのがいけないんだろうけど、上下辛子色みたいな濃い黄色になる日は、ガリガリの汚いプーさんみたいだって、評判がすこぶるよくないんだよ。まあ、そんなこと気にはしないけどね!

 

 それに、上下同じ色って「スーパー戦隊シリーズ」みたいでカッコいいでしょ〜。

今日はもう疲れたし、緑レンジャーで寝ることにするよ。またね。

 

今回も、最後までご高覧いただき、どうもありがとうございました!

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