バッティストーニ 東フィル ニューイヤーオペラコンサート(200103) | クラシックコンサート日記

クラシックコンサート日記

ブログの説明を入力します。


2020年01月03日(金) 19:00- NHKホール 渋谷


□ヴェルディ: 歌劇「ナブッコ」から「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
□ロッシーニ: 歌劇「セビリアの理髪師」から「私は町の何でも屋」
□ヴェルディ: 歌劇「椿姫」から「ああ、そはかの人か」~「花から花へ」
□プッチーニ: 歌劇「蝶々夫人」から花の二重唱「桜の枝をゆすぶって」
□ヴェルディ: 歌劇「ドン・カルロ」から友情の二重唱「われらの胸に友情を」
□ドボルザーク: 歌劇「ルサルカ」から「月に寄せる歌」
□ワーグナー: 歌劇「タンホイザー」から「優しい夕べの星よ」
□マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から復活祭の合唱「主はよみがえられた」
□プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」から「お聞きください」
□プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」から「泣くなリュー」~第1幕フィナーレ」

 

□ゴドフロワ:「ベニスの謝肉祭」
□マスカーニ:「アヴェ・マリア」

 

□オッフェンバック: 歌劇「ホフマン物語」から舟歌「美しい夜、恋の夜」
□ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」から「悪魔め、鬼め」
□ヴェルディ: 歌劇「シモン・ボッカネグラ」から「悲しい胸の思いは」
□ヴェルディ: 歌劇「オテロ」から「アヴェ・マリア」
□ヴェルディ: 歌劇「運命の力」から「神よ、平和を与えたまえ」
□マスネ: 歌劇「ウェルテル」からオシアンの歌 「春風よ、なぜ私を目ざますのか」
□グノー: 歌劇「ファウスト」から「宝石の歌」」
□ドニゼッティ: 歌劇「愛の妙薬」から「人知れぬ涙」
□プッチーニ: 歌劇「ボエーム」からムゼッタのワルツ「私が町を歩くと」
□ジョルダーノ: 歌劇「アンドレア・シェニエ」から「ある日、青空をながめて」
□ヴェルディ: 歌劇「椿姫」から乾杯の歌「友よ、さあ飲みあかそう」

 

【司会】高橋克典,高橋美鈴,
【出演】ソプラノ…大村博美,砂川涼子,田崎尚美,中村恵理,森麻季,森谷真理,
        メゾ・ソプラノ…中島郁子,林美智子,
        テノール…笛田博昭,福井敬,宮里直樹,村上敏明,青山貴,
        バリトン…大西宇宙,大沼徹,上江隼人,
        バス…妻屋秀和,合唱…新国立劇場合唱団,
        二期会合唱団,びわ湖ホール声楽アンサンブル,藤原歌劇団合唱部,
管弦楽…東京フィルハーモニー交響楽団,

 

指揮…アンドレア・バッティストーニ,
ハープ…グザヴィエ・ド・メストレ

 

オペラは殆ど聴かないし、TVで毎年行っている
NHKニューイヤーオペラコンサートも、殆ど観たことが
無いが、今年はバッティストーニが振るので、行くことに
した。

 

HNKホールで聴くのは、実に40年ぶりくらいである。
久しぶりに行ったHNKホール、あまりの巨大空間に
びっくり。サントリーホールの2倍くらいある感じだ。
若いころ何回か行ったことがあるが、まるで覚えていなかった。

 

3F前方席だったが、こんな広いホールでクラシックを
聴いてまともに楽しめるのか という不安がよぎったが、
実際の音を聴くと、結構まともに聴けて、安心した。


バッティストーニの指揮、圧倒的な素晴らしさである。
今まで何回かバッティストーニを聴いて、どれも
とても良かったが、オペラを指揮するのは初めて聴いた。
やはりオペラの人だ。どの曲も実に見事な演奏で、
オペラはそれほど好きではない自分でも、
二時間、全く飽きることが無かった。

 

イタリアものが上手なのは当然として、フランスものや
東欧もの、どれもが全く違和感なく、その曲の
美しさを自然と表してくれる。

 

私は、独唱よりもどうしてもオケや合唱の方に注意が
いってしまうが、前半の最後に演奏された
プッチーニ トゥーランドット 第一幕フィナーレ
での圧倒的な迫力と輝きには唖然としてしまったし、
一方、ドボルザーク ルサルカから「月に寄せる歌」
のしっとりとして幻想的なオケの響きは、大変見事で感心
した。

 

東京フィル、弦が透明で厚みがあり、木管、金管の
バランスが取れていて、全体的に柔らかく深い、見事な音である。
同じ日の午後に聴いた新日本フィルよりずっと
いい音でびっくり。

 

昔は、新日本フィルの方が上手だったように
思うが、逆転してしまったのであろうか。

 

日頃オペラをやっているうえに、バッティストーニが
振るとなると、さらにHNKで全国に生中継される
となると、気合が入るのであろう。

 

私は、歌手のことは良く分からないが、
どの歌手もレベルが揃っていて、良かったが、
やはりトリを務めた福井さんの歌唱力は断トツの迫力、
その前に歌った森さんは、透明感と伸びがあり、
その他の歌手とは違った個性を感じた。

 

前半と後半の間には、メストレのハープの独奏と
歌手の伴奏があったが、NHKホールの巨大空間でも
極めて明瞭で透明感のある音が聴こえて、
驚いた、

 

高橋克典の司会は、とても良かった。


また、来年行こうかしら。